夏休みということもあり、

『アラジン』を見てきました。

(多少のネタバレありますので、

ご注意ください。)

 

文化を専門的に

学んだものとしては

ディズニー映画っていつも

複雑な気分にさせられます。

 

いろいろな文化から

題材を取るのはいいのだけれど、

それをポピュラーに

アレンジしてあるので、

結局元の文化の

微妙で繊細なところは

殺しているのでは?

と思うのです。

 

きっとその文化プロパーの

人が見たらいい気分は

しないだろうな・・・と。

 

こうした世界の流れは

止めようがないのでしょうかね。

 

さて、今回気になったのは

いわば城に囚われの身である

ジャスミンが、

最初はアラジンに

絨毯に乗せてもらって

広い世界を見る、という

いわば「受け身」

「伝統的女性」の位置で

始まったのに、

最後には自分の意見を言い、

父王の同意を得て

国王になるという、

フェミニズム的位置を

取っていること。

 

これを歴史的流れや

個人の中での変化と取れば、

作品の中での矛盾とは

言えませんが、

なんとなく無理が

あるような・・・

しかし魔法の絨毯に乗っての

飛行はこの作品の

ハイライトなので、

欠かせませんしね・・・

 

実際現在の女性の位置

(地位)って、こうした

混合なのかもしれません。

 

ジンは願いを叶えすぎ!

などとも話していました(笑)。