オープンハートの海景。(みかげ)です☆
父は亡くなる年の春に、近所の花屋で
木瓜(ボケ)の花を買ってきました。
花なんて全く興味がなかったのに…
今まで、ただの一度も花なんて買って
きたことなかったのに…
なぜか、小さな赤い花のついたボケの
鉢植えを買ってきて、ベランダの棚に
置いていつも眺めてました。
そして、何度も私に「綺麗やろ?」と
目を細め嬉しそうに聞いたものです。
たくさんの蕾が次々と花を咲かせ、
長い間、楽しませてくれました。
父が亡くなった翌年の春、ボケの木は
花をつけることなく、生きてるのか
死んでるのかさえわからない…というより
どう見ても枯れ木の状態でそこにいました。
「お父さんのボケ、もうあかんのかな…」
と母は残念そうに、時々水やりをして、
寒い日は部屋に入れたりしてました。
そんなこともすっかり忘れかけてた今年、
なんと、お父さんのボケの木が花をつけた
のです〜〜(((o(*゚▽゚*)o)))
母はあの時の父と同じように、
「お父さんのボケ、綺麗やろ?」
と目を細めて何度も私に聞いてきます。
そして、花の前に父の写真を持って
いって「お父さん、綺麗に咲きました」
と嬉しそうに報告してます
母の父への愛が花を咲かせたんだと
思います