夕陽丘と織田作之助


織田作之助(おださく)

 小説家、大正2年10月26日、大阪市南区生玉前町に生まれる。昭和26年三高(現京都大学)に入学するも、落第を繰り返し退学。戯曲をいくつか発表した後、自伝的小説「雨」(昭和13年)を発表。その後、小説を発表し続けるも、無思想、悪達者などの批判を東京文壇から浴び、東京への反発が強まる。やがて、放浪とデカダンスに落ち、ヒロポンを打ち、昭和21年12月に大喀血をし、翌年、昭和22年1月10日死去。享年33歳の夭折であった。作風は、大阪の庶民の暮らし、特に夕陽丘を愛し、放浪する人物を描いた。太宰治、坂口安吾、石川淳と共に、無頼派を形成。

代表作   夫婦善哉、放浪、雨、木の都、天衣無縫、その他