拝啓、おふくろ様
もうすぐおふくろが倒れ緊急入院となった日が近づいています。
まさかそのままお亡くなりになってしまうとは思いもしませんでした。
人間とはかくも弱く 儚いものと思わされた 私。 偉大なる母の死。
3年が過ぎようとしていますが
ようやく思い出すことは面白いことばかりになりました。
時が経つほど笑える思い出ばかりがよみがえります。
おふくろさんはいつも強くそして恐ろしい方でした。 (笑)
僕らは4人兄弟 末の娘（私の妹）は少しだけ離れているからか
いつもお嬢さん扱いで 上3人 子供のころは恐ろしい母親の思い出しかありません。
中でも チャーハン
いつだったか 投稿していますが 僕らはいまだにチャーハンを
中華料理店では注文できません。
お金を払って チャーハンは食べれないのです。
それは皆 お母様のおかげですね。
だれも 信じられないかもしれませんが
我が家のチャーハンはご飯がカビカビになってしまうと
カビのにおいを消すためにチャーハンにしていたんです。
母の持論は 「食べ物にわく 虫と カビは大丈夫 なんだそう。」
昔はご飯を炊くのも 保存するのも 今ほど楽ではない・・・とはいえ 大型冷蔵庫が家にはあった。
でも母はいつも常温で保存 結構なスピードでカビが発生。
あるとき 姉が 七色に輝く ご飯を見たことがありました。
その夜、 私たちは・・・・ 悲劇のチャーハンを食べることに
小学校高学年だったと思いますが 姉は6年ぐらい
さすがにチャーハンが嫌で
スプーンをさらにガンガン当てて音を出してかき混ぜていました。
カチャカチャ と すると 鬼ばばー登場
べしっと 姉の頭をたたき
「嫌だったら食べなくていい」 っと
強いですよね。 嫌じゃなくて食べられないんですけども・・・・嫌なんじゃなくて・・・
今の子供には信じられないことでしょう。
僕らだって子供ながらに信じられなかったけど
本当にまずい チャーハンだった
カビのにおいは消えませんからね。
一口で 「うえーっ」とね 涙が出るんだから (笑)
でも、たたかれて泣きながら食べていた姉も負けず嫌いというか 素直というか
本当に怖いお母さんだったんです。 私は姉を見て 我慢して食べていました。 (^_^;)
でも、 今ではとてもいい思い出です。
怖い母 強い母 母親 そして女性は本当にすごいですよ。
妻も娘も 強くやさしい母親・女性として生き切ってもらいたいものです。
最後の病床でも チャーハンの話になりましたね
泣きたい気持ちを抑えて 笑い話を一生懸命していたみんなの顔
そこで母のひとこと カビは ペニシリン
大爆笑していたが・・・・おそらくは記憶はなかったのだろう。
偉大なる母 ありがとうございました。
吉田勇人
追伸；カビチャーハンは美味しくありません。 でもお腹も壊しません。
昔のようにもっと食べ物を大事にしていきましょう。