こちらに予告したシリーズ、健康保険組合のお仕事情報です。

https://ameblo.jp/opaopa807/theme-10105294806.html

 

 

健保組合の職員は、自分の会社の中にいても自分の必要としている情報はほぼ確実に入手できないので、外部で講習会が開かれて研修や講義を受けます

健康関連の企業や国の関連したシンポジウムなどから、健康保険組合の事務や国との折衝をとりまとめる団体『健康保険組合連合会』が主催する講習会までさまざまです。

 


先日は、健康保険組合連合会主催の「『食と健康』情報の見方」の講演に参加してきました。
講師は月刊誌「栄養と料理」の前編集長の監物南美さん
月刊誌を刊行されていた方自ら、情報発信側の課題として出版業界の危機的状況や情報が正しいかどうかを見きわめる時間を取れない状況、そして商品としての情報は正確な情報よりセンセーショナルが最優先される現実を話されていたので、非常に驚きました。



食と健康の情報を読むときにここを見よう

 

  • 数値化された情報が入っているか
  • 出典があるか(症例や経験則ではなく)
  • 出典が一般書籍や学会の要旨集ではなく、査読のある論文か
  • 研究の対象がヒトか
  • 対照群の設定があるデータか
  • 対象者は自分がどの群か認識できないように調査したか
  • 交絡因子(その他の影響)の検討がされているか
  • 誰が研究費を支払ったか
     

なるほど、これはハードル高い。

 

これをできるだけ掘り下げて蓄積していった末に情報発信するのが本来のプロセスですが、結局今のところ確実に残せるのは


「これさえ食べればいいというものはなく、一汁二菜~三菜でバランスをとりつつ、塩分とお酒を控えめに食べましょう」
 

という、とてもつまらないものになってしまいます。
 

で、出版社やテレビは売れる情報やある団体のご機嫌取りな情報を発信するために、レアケースでの事例やとあるクリニックの医師が推奨してるだけの不正確な情報を「××ダイエット」などというセンセーショナルなタイトルで矢継ぎ早に放出する。
現代はそういう仕組みになってしまっているとお話しされていました。

そういう意味では、「栄養と料理」はおもしろみのない、部数が伸びない雑誌という位置づけになってしまいます、とも。

 

「まず疑ってかかる」

あるところに出た目新しい情報をきちんと読むために「まず疑ってかかる」ことが必要、ということです。

健保組合でも加入者へ健康情報を発信するのがその役割の一つですが、自分たち自身も安易に情報を流さないのと同時に、加入者がセンセーショナルで怪しい情報に飛びついて逆に健康を害することがないように、こういったことも伝えていくことが必要なのだなと思いました。



尚、監物さんが「この講義は是非広くみんなに知ってもらいたい内容です」とおっしゃっていました。
監物さんと、監物さんが編集して出版された「データ栄養学のすすめ」のツイッターでもこういった啓発を発信している(拡散可、のお墨付きです)とのことなので、よろしかったら読んでみてください。

佐々木敏の「データ栄養学のすすめ」@dataeiyosusume
けんもつなみ@namikeneiyo