高校時代は、

担保に入っていた家に一人いて

やくざまがいの

借金取りの相手をしなければならないほど大変だったので、

勉強もあまりできなかった。

 

優秀な卒業生も多い。

 

弟はそんなこんなで

勉強ができず、本人の希望もあって、

中卒で就職した。

 

私は、高卒でいったん就職した。

 

証券会社に就職した。当時は高卒でも入れた。

 

働いている者は予備校に行く暇も金もない。

そこで、

私がとった勉強方法は、

最も効率良く勉強をすることだった。

 

英語は、単語を覚えた。

国語は、以前からできていたので、あまりしなかった。

日本史は、教科書を欄外まで覚えた。

 

 

問題は数学である。

一番難しいと言われていた問題集を購入した。

 

なるほど、難問である。

しかし、これは効いた。

 

最初はほとんど解けなかった。

それでも一応考えて、だめだと思ったらすぐ解答を見た。

 

解答はくわしくて、

独学の私には最高だった。

 

現在はこんな表紙らしい。

 

結局、

1冊あげるのに一カ月以上掛った。

それでも、

解答を見てもわからないのが20問ほど残った。

それをまた読んだ。

3回読みなおして、

まだ理解できないのが3問残ったことを

覚えている。

 

一期校の入試では合格したと思った。

ところが、

帰りの電車のなかで、

頭の中で、数学の問題をもう一度解いて、誤りを発見した。

しかも、5問中2問も。

簡単な箇所なので、見返すことをしなかったのだ。

案の定、落ちた。

 

 

二期校の入試は必死だった。

大学の近くの安宿には

男子17人、女子3人の受験生が泊っていた。

 

みんな、できる顔をして、

ゆうゆうと将棋などをしている。

 

私は必死だったから、

1人だけ部屋の片隅で

ちょっと苦手な化学などを読んでいた。

ベーターナフトールの化学式が出た。

 

試験問題は、日本史以外は簡単だった。

(後でわかったのだが、日本史の問題は尊敬するT先生が作成されたものだった)

 

しかし、

受験生全員ができているような恐怖に襲われた。

みんな満点に違いない・・と。

 

最後の試験は数学だった。

これで

満点を取らなければ落ちる、

と思った。

 

これは最近の東大の問題。

 

結局、30分で全問を解いた。

残り時間は、退席することなく、何度も見直して、使った定理の証明まで書いておいた。

三角関数の問題が変わった問題で、

これは他の受験生には解けないだろう、

と思った。

満点だと確信して、

ひょっとして合格するかも知れない、と思った。

 

帰りのバスの中で、

旅館がいっしょだった受験生が、

1番の答えは1/2だろう、と話しかけてきたが、

あれは4/9だったから、

ますます自信がわいた。

 

入学式の日、構内に桜が咲いていたのを思い出す。

 

結局、

同じ旅館に泊まった学生で合格したのは、

男子で私1人、女子1人だった。

(当時は倍率が高く、7倍くらいだった)

 

入学のとき、払わなくてもいいのに、

自治会費や学友会費も、知らずに払ってしまったのは

あまり金がないのに、

残念だった。

 

https://www.youtube.com/watch?v=0O4M1RRid4c&start_radio=1&list=RDMM0O4M1RRid4c

 

<今の運勢>

「晋(しん)」。進め進めの卦である。何事も撃破することができる。