ゆうべ来られたお客さんは、女性だった。
彼女のように、
何かいいことがないか、
と期待して来られる人は、多い。
運勢は、
向こうからやって来るのを待つのか、
それとも、
こちらから動いて、
つかみ取るのか。
このような丸型のテーブルが占いにはよい。私もしっかりした重い丸テーブルを使っている。
実は、易経には
そのどちらも書いてある。
待つ場合は、
たとえば、
「観(かん)」には、
鳥になったように
状況をよく観察してから
行動しなさい。
「需(じゅ)」には、
まだ待っていなさい、
とか、
今はまだ出発の準備だけをしていなさい、
とか、
出発に失敗して泥の中で待つことになるが、
我慢しなさい、
などと書いてある。
西洋での占いは、星占いや手相が多いが、これは水晶玉を使った霊感占い。
こちらから行動する場合も多い。
「臨(りん)」には、
考える暇などない、早く行きなさい。
「晋(しん)」は、
進め進め、と
進軍ラッパを吹いて進めさせてくれるよう。
「師(し)」は、
思い切りやっつけてもいいぞ、
という雰囲気。
カード占いは中世に流行した。タロットと言ってカードの絵を見て占う。
全体として、進め進め、やってみろ、
の口調が多い。
数千年前も、
いかに臆病で、
ぐずぐずする人が多かったか、
わかる。
だから、
頑張ってやりましょう、
やれば、
こんないい運勢が待っているよ、
と、
易が教えてくれている。
<今の運勢>
「小過(しょうか)」。少し運が悪い。こんなときは頑張らなくてよい。無事を心掛けて堅実に行動するのが大切。
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