あのとき、ああすればよかった、

と思うことがある。

 

そっちではないと占いで出たのに

そっちに行くことがある。

 

 

私には、

尊敬する女性がいる。

同級生だ。

 

独身を通した彼女の家には

多くの人が押し掛けた。

私は、

人の家に上がることはほとんどないのだが、

彼女の家には

時々人といっしょに行った。

 

 

 

彼女は猫好きで、

数匹の猫がいつも彼女を守っていた。

 

 

農業高校出身の A 君が,

自分の進路について

相談を持ちかけているときに、

たまたま

居合わせたことがある。

 

市から、

遊休地の開墾を任されることになったそうで、

その土地で何をするか。

乳牛を飼うか、

茶を栽培するか、

その相談だった。

 

動物好きの彼女は

言下に

「牛がいいわ」、

と言った。

生物の世話は大変だ。

毎日、

餌をやらなければならない、

一日の休みも取れない。

 

茶だったら、

放っておいても育ってくれるのに、

と、私は思った。

 

 

しかし、

彼女の判断に逆らえる雰囲気ではない。

心の中でだけ

易を立てて見た。

牛を飼うのはたいへんだ、

と出た。

 

その後のことを

知らないままだったが、

あるとき、

農業高校の学園祭に出かけた。

市内で最も人気ある学園祭である。

花もいっぱい、

手作りの、最高においしい、

ハム、ウインナーなども格安で売っている。

 

大洲農高の学園祭は市民には一番人気がある。

 

そして

運動場の一角で、乳牛のデモをやっていた。

あんなすばらしい姿の牛を

間近で見たことがなかった。

 

そして、

そのそばにいたのが、

あの青年だった。

もうおっさんになっていたが、

おおぜいの農高生に取り囲まれていた。

 

 

感動したが、

私は、やはり

茶のほうがよかったのではないかと

まだ、思っている。

 

茶だったら、

彼の力で、

わが町は、茶の名産地になったのではないか。

と、茶好きな私は、

勝手なことを考えてしまった。

 

易占と違った道を進んでも、

努力すれば、

運命を切り開くことができるのだ。

 

このように外国の街路樹の幹の下の方が白く塗られていることがある。石灰らしいが虫よけに効果があるのだろうか。・・調べたら塗料らしい。アメリカのホームページでは有機質のラッテクスが幹の呼吸にいいらしい。夜間の目印にもなるそうだ。・・中国の記事ではやはり石灰らしい。有害な虫をやっつけるため。

 

易経にはときどき、

東北の困難な道と

南西の楽な道との

比較が出てきて、

どちらもいいけれど、やはり南西がいい、

などと書いてある。

 

しかし、たとえ困難な道を選んでしまっても、

頑張れば成功できるのだ。

 

<今の運勢>

「風水渙」。大好きな卦である。怠け者が長い間、穴に入っていて、やっと出て来て大活躍する卦である。うまくいけば地の果てまで征服することができる。