原子力発電から火力発電へ

転用ができたらいいのに、と、私は希望を持っていた。

 

伊方原子力発電所。ここから20km先の、中央構造線の真上にあるので心配。

 

そこで、

原子炉ボイラーの設計士である

S君に手紙で問い合わせてみた。

返事が来た。

 

以下、便りの要約。

 

火力ボイラーは

燃料を燃やすために火炉という大きな空間が必要。
伊方3号と同じ89万キロワットの

 

火力ボイラーの場合、
 幅 25m ×奥行き13m×高さ50m

原子炉のボイラーである圧力容器の場合は、

直径10m未満 高さ約20mで、火力の約1/10。

 

原子炉が火力に比べてきわめて小さいのは、

燃やすための空間が不要で、

燃料棒で発生した熱を、

周りの水に直接伝えることができるから。

火力とは

熱伝道の原理が異なるので、

原子力用のボイラを火力に転用することは無理である。

 

こんな国もある。ロシアが仕立てた宴会なので若い娘以外は表情が硬い。

https://www.youtube.com/watch?v=DQW1ruE4ehE


なお、原子炉を取り払って、

蒸気タービンだけを利用することも考えられるが、

その場合は、

タービンの蒸気条件の違いから、

同じ89万キロワットを出そうとすると、

計算上106万キロワット級の火力ボイラーが必要となる。

ボイラーそのものを

はじめから作り直さなくてはならない。

 

以上、わかりやすく説明してくれた。

技術的に無理なのだ。

残念である。

 

好きなサックス演奏。

https://www.youtube.com/watch?v=dnRAXTBEs2Y

 

なお伊方原発は一基が再稼働を始めた。

あとの2つは廃炉が決まっている。

稼働中の、その原発も

あと10年もすれば役目を終えて

廃炉になる。

 

なぜ、原発を動かすのか・・

結局は、火力よりコストが安いから。

10年後にエネルギー事情が良くなっているといいのだが・・

 

<今の運勢>

「萃(すい)」。人が集まって大発展する。