大洲青年の家へ

稲積のほうから行く坂道があり、

途中はほとんどが林になっているのだが、

一カ所だけコンクリートの壁になっている。

 

そこに大きな落書きがある。

ペンキで、得体のしれない

文字のような絵が描かれている。

下手だ。

もう、何年間もそのままになっている。

 

字体は似ている、せめてこのくらいに。

 

かつて、

私が学んだ学校で、

大学紛争があって、

大きな下手な字が階段の途中に書いてあり、

用務員さんが消しておられた。

 

落書きの落書き。これは残しておきたい。

 

「ありがとうございます」、と言うと、

まるで、私が書いたかのように叱られた。

「すみません」

と謝ったが、

消す労力は書く労力の100倍以上にもなるはずだ。

困るのは用務員さんたち。

だから、集会で

学生活動家たちを怒鳴りつけたこともある。

 

せめてこれくらいに。

 

それらの落書きは醜い・・

字は同じ字体、独創性がない。

 

せっかく書くなら、

人が見物に行くくらいのすごい絵を描いてほしい。

 

<今の運勢>

「大過」。最悪の道に来た。しかしここを抜けなければ先に進めない。何とか頑張ろう。