八幡浜の

魚運搬の大型トラックに

追いかけられたことがある。

 

そのトラックは横に水産会社の名前が大きく書いてあった。

 

対向車のいない

曲がりが続く道路でふつうに走っていたら

イライラしていたのだろうか

すぐ後に、つけてきた。

 

危険なので

たまたまあった左の空き地に入り

やり過ごした。

 

しかし、

今後も繰り返すだろうから、

その水産会社と

八幡浜警察署に

はがきを出しておいた。

 

アメリカの大型トラック。積んでいるのは砂浜に打ち上げられたクジラ。

 

250ccのバイクに乗っていて、

やはり曲がり続く国道で

追いかけられたこともある。

 

乗用車だった。

 

たぶん慣れた道路で

いつもいらいらして

あおり癖のある男なのだろう、

バイクを抜けないので、

腹を立てたのだ。

 

そのときは、

運転の腕が悪いわけではない

と示すために、

いったん下がってから、

対向車が隠れて見えないほどの

急な右カーブで

逆に、外側から抜いて見せた。

 

ラオスを縦走している。このような道路はこのようなバイクでなければいけない。

 

黄色の中央線を越えると

万が一、乱暴な対向車が来たら当るので

その内側を走った。

 

運転席を上からのぞき込むような

姿勢だった。

実際にのぞき込んだ。

 

カシミール地方を冒険旅行している。

 

ふつうは、カーブでは

中央寄りに走るのだが、

その乗用車は

遠心力で左に寄った。

 

それを一瞬で抜いた。

 

抜いて、左の崖にぶつからないように

バイクを右に倒し

スリップしたときのために

右足を前に出しながら抜いた。

 

インド。峠を越えてきたのか。日本でも峠を越えて見下ろすことが良くある。

 

もちろん、

若いときの話である。

今はそんなことはしない。

 

バイクは今は125ccなので。

冒険するには馬力が足りない。

 

車もジーゼルで大きくて動作が鈍い。

 

ふつうに走っていて、

追いかけられることもなくなった。

 

ベトナム。こういうどこまでも続く道はわくわくする。
 
あの追いかけてきた運転者たちは
コンプレックスのある
いらいらする性格の者に違いない。
 
確かに、超遅い乗用車は、いる。
しかし、到着時刻は、
40km走っても、
10分も違わないものである。
 
抜かなければかえって
危険なときだけ
抜くことにしている。
 
<今の運勢>
「小過」。小さい災いが来る。用心しよう。危険を避けよう。無理をしなければ大丈夫である。逆に、無理をすれば危険な目に合う。