整理していて古文書が出てきたことがある。
1人の若者が書いた日記である。
名前は元栄さん。
時代は江戸時代末期、
ペリーが来航したあとのようで、
物価が上がって困る、などと書いてある。
彼は医者をしながら
大洲の藩校に通っていた。
現在の大洲小学校に前にあった。
今はぜんぶ取り払われて、
市が駐車場にして
片隅に、小さい土蔵が残っているだけ。
彼の患者は多い。
自宅に詰め掛けている。
あるとき、女の子が運ばれてきた。
下痢が激しい。
親がおろおろしている姿がわかる。
これは赤痢にちがいない。
彼は懸命に治療するが、
手遅れになっていたのだろう、
薬を調合して飲ませるが、
亡くなってしまう。
昔は子どもを死なせることも多かっただろう、
今では点滴もできるし、
抗菌薬も使えるのだが、
当時は、漢方薬や白湯を飲ませるしか、
方法がなかった。
彼は庭でニワトリを飼っている。
大洲の人はみんな、昔から
ニワトリを飼っていたようだ、
(だから、ニワ=庭 トリ というのかな)
私のうちでも買っていた。
しかし近所に家が建つようになって、
ニワトリの鳴き声が迷惑になると思って、
止めてしまった。
飼うのをやめても、今、鶏卵は安いから
大丈夫だ。
元栄さんも、おいしい卵かけごはんを食べていたに違いない。
昔のように、
郊外に住んで、
2・3羽買うというぜいたくを、
ちょっとしてみたい気がする。
<今の運勢>
未済。まだ終わっていない。完全に終わらせるまで油断してはいけない。さらに、終わらせるために激烈な戦いを行ってよい。勝てないような相手でも戦うという姿勢を見せることが重要である。正しいことは他人がどう言ってこようと、激烈な行動をせよ。時間がかかることもあるが必ず良い結果が出る。
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