今日来た、友人Yの紀行文・・

 

ドレスデンは、ドイツでも一目置かれるような、格の高さを感じさせる町だ。

 

この町で森鴎外が名作の「文づかい」を書いた。

 

前回、ポーランドのクラクフ・ヅロツワフを経由して来たときは、

予約機の搭乗日の前日だったので、

このエルベ川沿いを散策できなかったが、

今回は歩けた。

 

この町は、

典雅という言葉が似合う、

芸術と文化の都、

である。

 

 

ドレスデン中央駅は、重厚なドイツの駅舎の典型である。

乗り入れ路線が多く、内部構造は複雑怪奇。

だから、構内をうろつくのは楽しい。

(彼は、日本全路線を制覇したほどの鉄道マニアである。)

 

欧州最古の武芸競技場シュタルホーフの外壁には、

「君主の行列」という壮大な壁画がある。

 

何と、この壁画はマイセン磁器のタイルでできている。

 

この壁画を見てくれ!

トランペット奏者の顎の息をつめた表情、

太鼓奏者の腕の躍動感、

ため息が出るほどの出来栄えではないか。

 

王国の栄華を誇る宮殿、博物館、歌劇場など、

紹介したいのは山々だけれど、

筆力が及ばない。

 

旧東ドイツでは、

私鉄の路線がかなり残っていて、

ユーレイル・グローバルパスで乗車できない路線もかなりある。

(家内の話では、西欧はほとんどの路線で使えるそうだ。)

 

だから、乗り継ぎに頭を抱えることも多い。

この駅で、ツビッカウ行きの列車を

指をくわえて見送った。

 

風景はすばらしいと言うし、

あそこはシューマンの生地だ。

 

ツビッカウのクリスマスの賑わい。

クリスマスをヨーロッパで過ごすのは良い思い出になる。

 

<今日の運勢>

平穏な場所に入りこんで秩序を乱す者がいる。最初にくぎを刺しておくべきである。