彼の紀行文の2枚目の半分は

鉄道路線の話である。

 

彼は、

松山の坊っちゃん市電に乗りに来るほどの

鉄道マニアだから

イタリアの駅員と対等に

渡り合うほどくわしい。

 

寝台列車とホテルを組み合わせて、

見たい町には

昼間に到着するように仕組んでいる。

 

ところが

トリノ発21:55分~ナポリ着08:17分

の列車がない。

初老の駅員が

彼の時刻表をもぎとって、

老眼が進んでいるらしく、

ひっくり返したり光の方向に向けてみたり・・

 

「ウーム・・」とうめいて

パソコンのキーをさかんに叩く。

トリノ

 

どうやら、この列車は

季節運航列車で、

一定の期間だけしかないらしい。

 

それなら困る、何とかしてくれ、

と詰め寄ると、

かなり予定に近い列車の寝台を確保してくれた。

 

しかし、パルマと言う町まで逆走するので

ナポリ到着が1時間遅れる。

(靴先の)

ナポリ→ターラント→ブリンテッジ→レッチェ

の彼にとっての黄金ルートに

乗り換えできない。

 

実はもっとくわしい内容である。

彼は、

こんな調子で話を進めても、

面白くなかろう、

アーアーとため息を誘うに違いない。

申し訳ない

と、文中で気遣ってくれている。

 

だいじょうぶ、

いつかは同じ道をたどるかもしれない。

ありがたい。

ナポリでのピザ

 

安いのを注文したが結構うまかった・・

そう、私も外国でレストランにはいると

あたりを見回して

土地の安いふつうの料理を注文する。

そのほうがおいしい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=EliqIC6ycpI&index=1&list=RDEliqIC6ycpI

↑「ナポリ民謡」で検索したらこれが出た。

 

ナポリは、かつては、

マフィアが多くて、

ふつうのバスが敬遠されるほど

治安が悪かったそうだが、

今はずいぶんよくなったらしい。

 

シシリー島のほうをネットで調べてみた。

ヤクザをするより

観光のほうが儲かるので

だいじょうぶらしい。

 

彼は、この文で、

ナポリから靴の先端部分に行かず、

東に行ったのは

シシリー島に迷い込んで、

人生が終わりそうだからと

述べている。

 

感心した。

彼があれほど旅をして

ほとんど事故に合わないのは

用心深いからだ。

 

<近日中の運勢>

いつもと変わらない平凡な動きが大切。強い動きは軋轢を生む。