家内はオクスフォードの町中の老夫婦の家に下宿していた。

日本人らしくときどき外からケーキをお土産に持って帰ったり、

ときには珍しい花を渡したりしていたので、

かわいがられたらしい。

 

 さまざまな国からの留学生がいたらしい。家内がいちばんまじめだった。

 

この下宿には猫が1匹いて、初めて会ったとき、家内の肩に飛び乗ったらしい。

お婆さんが、

「この猫は、いままで誰にも慣れたことがないのに」、

と驚いたそうだ。

 

家内はなぜか猫になつかれる。

この家の近所にも猫がいて、彼女が洗濯物を干しに裏に出ると、

どこからか出てきて、体をすりよせ、

足元に寝転んで甘える。

こんな合成をした人がいた。猫好きな人に違いない。

 

しかし、家内は

「なでてやらないの、ひっかくから」、と言う。

爪がとがっているのだそうだ。

 

<近日中の運勢>

何事も用心して控え目にしていれば大丈夫。やりすぎるととがめを受ける。