阪神大震災のときは、はっきりした予感があった。
12月末から、遠くに無数の黒い人影が出ている映像がいつも頭の中にあった。



あのときの自衛隊は遅かった。
テレビを見れば大変な事態だとわかるのに、政府は朝10時の時点で数百人しか出動させなかった。
いち早く和歌山から援助物資積を積んで急行した漁船もあったのに、神戸港に海上自衛隊は現れなかった。
その言い訳がひどい。
神戸港が壊れていて接岸できないかも知れないと思ったからだと。
戦争以上の大災害に、自分のつごうを優先したのだ。

東日本大震災のときは、予感と言えるのかどうかわからないが、前の日に15人ほどの人前で、三陸海岸はリアス式海岸なので場所によると十メートルの津波になる、と話したばかりだった。
気持ち的に、阪神大震災ほどの強烈な予感ではなく、心配だ心配だ、という程度だった。
予感には距離が影響するのかも知れない。
実際の被害はすさまじいものだった。

現場では、不安を確信に変えて、勇気ある行動をとった人がいっぱいおられた。
地震の直後、津波が襲うことを確信して、人々を避難させ、部落全員を助けた男性もいる。
市役所の屋上から避難の呼びかけを最後まで続けていた若い女性の声を忘れられない。



今度は、陸上自衛隊は大活躍だった。
昔から東北の部隊は優秀だと言われてきたがその通りだった。

東北の復興よりオリンピックを優先しているという国民の批判を受けて、首相は東北の被災地に力を入れると発言した。
ぜひそうしてほしい。
それも、できるだけ地方の意向にそった援助をおこなってほしい。

<近日中の運勢>
いろいろ運が悪いことが重なってしまう。この際、思いつきでいいからやってみよう。直感が役立つ。

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