日曜日にある駐車場の手伝いをした。

周囲の杉の生け垣が伸びすぎて花粉をまき散らしているというのだ。
行ってみると、なるほど手入れしてない生け垣が幹を細く伸ばして上のほうに実をつけている。



森林組合のT君がチェーンソーを持って、駐車場の屋根に登って片っ端から、伸びた幹を切って行く。
屋根の上に乗った幹や枝葉を引っ張って下に落とすと、うまい具合にすき間に収まる。
そのうち枯れるはずだ。

ときどき通る女性がマスクをしていた。
「おかげさまで、これで難儀せんですみます」、と上に向かって声をかけてくれる人もいる。

私には花粉症がない。
彼に聞くと、森林組合にいて山仕事をする者は全員が花粉症にかかっているという。
昔は花粉症などと言う言葉がなかったが、いつの間にか日本中が春先に苦しむ国民病になった。



子どものとき、父親に「スギ鉄砲」を細い竹で作ってもらって遊んだことがある。
あの杉の小さい実から花粉が出る。
杉の実で遊んだくらいだから、昔は花粉症がなかったのではないだろうか。
昔と今と何が違うのか。
私の息子は軽い花粉症である。
生活環境は同じはず、食べ物の好みが違うのだろうか。



これはスギ花粉の顕微鏡写真である。
いかにも花粉症になりそう。
安倍首相は身体が弱く、しかも花粉症だそうである。
国民の健康を守るためにも、花粉が出ない杉を植える計画だとか。
しかし、何年かかることだろう。
アレルギーを抑える薬は効くそうだから、それまで薬で抑えるしかないのだろうか。
誰か、明確な解決策を発見してほしいものである。

<近日中の運勢>
花粉症をどうすればいいか占って見た。遯、すなわち花粉が来ないところに逃げること・・そんなことできない。変化させた卦が、頤である。口や鼻から花粉がはいらないようにすること。これも至極もっとも。食べる、という意味もあるから、肉けの少ない昔風の食事を、スギ花粉の時期だけでもためすといいかもしれない。

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