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伯父の誕生日という事で伯父について書くのもこの後編が最後となりますが、今回は伯父から受けた影響や、伯父への想いについて書きたいと思います。

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『育ての親である伯父の誕生日（中編）』文字数：2082文字（原稿用紙約5枚強） ※おことわり　今回の記事は長いですのでご了承ください。数多あるブログの中からご訪問いただきまして、誠に有難うござ…

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3.伯父から受けた影響について

私は伯父から育てられた事で、人格形成や性格にも影響があったと思いますが、伯父からは以下のような点で影響を受けました。

①人前での話し方

これについては伯父からどうこう言われた事はありませんが、伯父が人前で話す機会や場を盛り上げる姿は何度となく見てきて学んだと思います。

私も中学時代は生徒会長をやって人前で話す機会は人より多かったと思いますが、その際に参考になったのは伯父の話し方であり、間のとり方や抑揚のつけ方などは気がつけば伯父のスタイルになっていた気はします。

②スキー

伯父は私が小学校に入った頃からスキーに連れて行ってくれ、そのお蔭でボーゲン程度はできるようになりました。

私がスキーを好きになったきっかけは、中学校1年生の時に伯父にリフトに乗せられた事で、それは私の滑りを見ていて、これくらい滑られるなら上からでも滑ってこられるという事で私をリフトで上に連れて行きました。

私は高所恐怖症なのでリフトも怖いと思っていたのですが、リフトに乗る事もできて上から滑ってこられた事で自信もついたのかスキーが面白くなり、それからはスキーが好きになりましたし、伯父のお蔭で学校のスキー合宿でも苦労しないで済んだどころか、得意になって滑る事すらできました。

運動が苦手な私が唯一好きになったと言ってもよいのがスキーですし、伯父から教わらなければスキー合宿でも苦労して、恥ずかしい思いだけしてスキーが嫌いになったと思います。

そうならずに済んだのは伯父がスキーを教えてくれた事に他ならず、好きなスポーツができた事も含めてこの事には感謝しています。

③クラシック

私が小学校5年生になった頃から、伯父は家でクラシックを流すようになりましたが、気がつけば家に伯父がいる時は主にモーツァルトが流れているのが当たり前になり、私も嫌いでなかった事もあってクラシックを好きになりました。

Mozart Symphony No. 25 Bernstein Wph モーツアルト交響曲第25番バーンスタインウィーンフィルモーツアルト交響曲第25番ト短調 KV 183ウィーンフィルハーモニー管弦楽団レナード・バーンスタイン1988年10月ウィーン・楽友協会大ホールMozart Symphony Nr. 25 g-moll KV183Wiener PhilharmonikerLeonard BernsteinOct. 1988. M...

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曲の事や誰の指揮がよいとか難しい事は分かりませんが、伯父がクラシックを流し続けていた事もあって私の音楽の思考にも影響がありましたし、後にへヴィメタルを聞くようになってからもクラシックの影響が強い曲が好きになり、そのような音楽が好きになったのは伯父の影響と言えます。

以上が伯父から受けた影響ではありますが、他にも気がつけば受けていた影響はあると思います。

これらの事は伯父からどうこう言われたわけではなく、自然と受け容れた事であり、それは素直さと言ってもいいのかもしれませんが、そんな事もあって私は伯父の子供と思われるのが自然になった所もあると思います。

ただ、子供の頃はこれでよかったものの、成長して歳を重ねればいつまでも子供のままでいいというわけにはいきませんし、歳相応に求められるものも出てきます。

それは就職や結婚といった事になるかと思いますが、私は仕事においても失敗しましたし、それ故に結婚という事もとても考えられず、伯父が期待していたであろう事には何一つ応えられず、本意ではありませんが伯父を裏切ったという事にはなるかもしれません。

伯父の躾や教育は立派でしたし、実の子でない子にここまでできる人はそうはいないとも思います。

ただ、子供の時と成長してから求められるものが変わる事で、私の精神的な問題が露呈し、その影響で社会に適応したり、歳相応に求められるものに対応できない事で、結果として私は伯父の意に沿う事ができず、伯父の望んだ姿にはなり得なかったと思います。

その事に対しての申し訳なさは今もありますが、それは私自身に問題があるからであり、伯父の躾や教育をもってしてもどうにもできなかった事としか言えません。

伯父に対しての申し訳なさとは親に対する申し訳なさとも言えますし、そう感じているからこそ伯父の誕生日と命日は心苦しくも思います。

伯父が亡くなってから2年が経過はしたものの、私は火葬や葬儀に参列しなかっただけでなく、今に至るまで伯父を拝んではいません。

伯父が亡くなった事は分かっているものの、私の中では認めたくない事であり、伯父はいつまでも強く元気で頼もしい伯父であり続けてほしいと思い続けており、そんな伯父の幻影を見続けたいのだと思います。

拝んでもいない事は申し訳なく思いますが、私には伯父の死を認めて受け容れる勇気はまだありません。

伯父に対しての不義理であり、裏切りである事は重々承知していますが、私にはこのような想いあってそれができないという事を、ほんの少しでもご理解いただけたら幸いではあります。

今日は誕生日という事で、そちらでは多くの方と盛り上がる事かと思いますし、盛り上がっている伯父の姿が目に浮かぶようでもあります。

そちらも慣れてきた頃かと思いますが、多くの人に囲まれて楽しく元気にお過ごしだと思いますし、今日からの1年も伯父らしく明るく楽しく、元気にお過ごしいただければと思います。

伯父への裏切りが赦されるものではない事は承知していますが、伯父に育ててもらった者の1人として、伯父の更なる幸せを蔭ながら願っております。

おわり

3回に渡る長い記事となりましたが、お読みいただきましてありがとうございました。

育ての親である伯父の誕生日（後編）