ジメジメした日が続き雨が多くなって、
天気の影響で現場の予定も変更になったりするので、合間を縫って「彫刻の比較用サンプル」を作ってみました!



修行から帰ってきてお墓の彫刻を2代目に指南していただいて、
そこから自分なりに研究しながら彫らせてもらっているのですが、
今日は「今現在の彫り方(左側)」と「修行時代に教わった彫り方(右側)」の両方を彫って比べてみました!

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まず左側の「今現在の彫り方」
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画の太さや筆圧に応じながら
一画一画の深さを調節しているので、
深い部分と浅い部分に段差が出来ます。
その段差がある事によって文字に影が出来て、
どの角度から見ても文字がハッキリ綺麗に見えるように少し深めに彫っています。
昔建てられたお墓ほどこれに近い彫り方がされていますが、
近年(ここ20年ほど)のお墓ではあまり見かけません。



そして右側の
よく見かける一般的な「修行時代の彫り方」
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多少の強弱はあるものの、ほぼ均等な深さに彫れています。

均等に彫れているため
画と画の境目に段差はほとんど無く影も付きにくいので、
個人的には文字が少し薄くボヤけて見えるような印象。

そして仕上がるまでの時間は
今現在の彫り方と比べて10分の1ほど。

早い、とにかく早い(・_・;

「とにかく早く彫ってもらわないと儲けにならない」
当時よく言われていた言葉を思い出しました^^;


一概には言えないところもありますが、
おそらくこの彫り方では普通に彫れても綺麗には彫れないと思います。

修行から帰ってきて
「無駄な事を覚えて無駄な時間を過ごしたんじゃないか?」
そんな事を思っていた時期もありましたが、
今となってはそれを学んできたからこそ今の彫り方が出来ていると思っています。


どれが正解なんか全く無いものだと思いますが、
「考えられてこだわって作られるもの」と「そうでないもの」とでは大きな差があるはずです!
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