ある自治体の広報誌の原稿の相談があって、住民にむけた取り組みを伝えたいという話。

その地域の子どもたちがどんなことに取り組んでいるのかを住民に知らせるのは良いことだと思う。

で、日常的な取り組みと、おそらく不安があるだろう「タブレットを利用したいじめへの対策」等情報モラル指導やセキュリティへの対策を簡単に伝えたらどうかな?と言ったら、広報誌の作成担当部署は、「それって、あまり言いたくないですね。言うと不安をあおりませんか?」だって。

東京都町田市で小学生がタブレットを介したいじめで亡くなって、そのことで不安が広がっている中で、「不安をあおりませんか?」って。

いじめ事案なんて、学校だけじゃなくて、大人の世界でもあって、それは別にタブレットのせいじゃないだろうに。

少なくとも、町田の事件は、学校の対応に相当程度の落ち度があるように思う。

それとも、小中学校にタブレット端末を配付したことで、バラ色の未来が待っていると思っていた?

うーん。

学校の先生方も、教育委員会の方々も、一生懸命やってると思う。そのなかで住民が不安に思っていることがあるなら、不安を解消するためにもやっていることを伝えるべきなんじゃないと思う私の感覚がおかしいのかも。

まあ、組織のことを考えて、問い合わせが来ないように、批判がでないように、穏便に済ませるって考え方もわからないではないけど。

こういう感覚だから、スマートシティなんて実現できない。そうやって自治体間格差もひろがるんだろうなあ・・・。