Pike's Perk "World War Ⅲ" Hill climb
Beyond the clouds to the Ba'al
パイクスピーク インターナショナル ヒルクライムレース(1)
(Pikes Peak International Hillclimb
)
世界最古のヒルクライムレース(モータースポーツで)、1897年1月31日フランスはニースの近くのラ・タルビにおいて、また、1905年にはイングランドのウォルシュウースターシャのシェルズリーにて、開催された。
7月4日、アメリカ合衆国の独立記念日である。
毎年、この日の前後、開催されるのが、パイクスピーク インターナショナル ヒルクライムレース、である。
※2010年は6月27日。
アメリカはコロラド州、コロラドスプリングスの近くで行われる。
このレースは、1916年に第一回、初開催されているが、これはインディ500に次いで伝統のあるレースである。
[アメリカ最初のヒルクライムレースは、イーグルロックヒルクライムで1901年に始まり、1906年まで行われ、ウィリアム K.ヴァンダービルトJr によって組織化され、ニュージャージ州ウェストオレンジで開催された]
第一次世界大戦により、一時中断したが、1920年にはAAA(アメリカ自動車協会)により運営されるようになった。
現在はUSAC (United States Auto Club)の統轄であり、FIA(国際自動車連盟)公認レースである。
パイクスピーク山はロッキー山脈の東端、西16㎞に位置する山である。
標高は4,301mと高く、国の天然記念物に指定されている。
1806年に探検家のゼブロン・パイク(Zebulon Pike)アメリカ陸軍将校によって紹介されたためにPike's Peak(パイクの頂)と名付けられた。
ゼブロン・パイク(Zebulon Pike;1779~1813)
レースコースは、標高2,862mをスタート地点として、ゴール地点の頂上までの標高差1,439mを一気に駆け上がる。
まさに雲に向って走る感じであり、走行距離は1,999㎞。
コーナーの数は156ターン在り、平均勾配は7%である。
近年ターマック(舗装路)部分が増えてきたとはいうものの大部分はグラベル(未舗装路)であり、山肌を走るコースにガードレールなどはない。
ひとつハンドルを切り損ねれば600mの急斜面を滑落するという危険が伴う。
スタートゴール地点の標高差があるため気圧、気温、天候といった自然条件が大きく変化する。
大自然との闘いといった意味合いの強いレースである。
ここでゼブロン・パイクについて言いたいと思う。
なぜならば、このヒルクライムレースの人物について説明したいと思うからだ。
(つづく)
【四王天兼継記】
Photo: © 2009 Kevin Hahn Photography (www.kevinhahnphotography.com
)
http://www.krdo.com/news/23907495/detail.html#l