デーヴィッド・アイクを語る時、太田龍を忘れてはいけない。いち早く彼の才能に気付き日本に紹介したのみならず、アイクが日本を含め世界中から誹謗中傷されようと支援しつづけたからだ。米国のアイクの著書出版社ロイヤルアダムスの仕掛けた罠にはまり著書の印税がすべて先方にとられ、アメリカを引き上げざるをえなくなり、莫大な経費のかかる訴訟を起こしたときでも太田龍は見捨てることはしなかった。彼を日本に招待し2008年2月第二回東京講演会を開催したのは、そんな苦境の折であった。太田龍が見い出した人物は数あるが、次から次へまいこむ困難に屈せず予想以上の成長を遂げて尚且つ自分の主張をまげないでいるのはアイクだけだろう。日本での講演会が終了してから帰国後、世界中から招待の声がかかり大がかりなツアーが催される現状は、当初考えられなかったことだ。それだけ西洋世界に賛同するものが増えたということだろうか。西洋と東洋の違いはあってもアイクの言葉に太田龍が言いたかったことがくみ取れる。今後彼の言葉に注意し日本のことは日本人が解決していかなければならない。(敬称略)[顕彰会参加者]