佐藤知事「恩恵以上の影響」 
原発全基廃炉を決断

 30日の定例記者会見で県内全ての原発10基の廃炉
を国、東京電力に求める方針を示した佐藤雄平知事は
「本県は40年間、原発で電力を生産し、東電の電気とし
て東京に送電してきた。恩恵と言いたくないが、県と立地
自治体は原発に財政的に頼ってきた」と述べ、本県が原
発と共生してきた認識を示した。
 しかし、3月11日に発生した東電福島第1原発事故で
県全体が甚大な被害を受けた現実を直視。「原発事故
は、原発を立地した財政的に恩恵を受けた以上に、自
然も社会も教育もあらゆる部分に大きな影響を与えた。
県民としてわれわれも新生ふくしまの原子力に依存しな
い福島をつくろうと決断した」と述べ、脱原発の帰着点と
も言える全基廃炉を決断したことを明らかにした。
(2011年12月1日 福島民友ニュース)