れっつらごー!

* * *

そして五日後、郁は目を覚ました。



しかし.....


「郁、大丈夫か?」

と堂上が聞くと、郁は驚いたような、怯えたような、不思議な顔をした。



「あの...誰ですか?」












?









どういうことだ。


俺とお前は夫婦だろ?









もしかして.....





記憶がなくなったのか?







堂上は急いでナースコールを押した。






冷静に。冷静に。




「俺の嫁なんですけど、俺のことを覚えていなくて。」









そういうと医師は


「やはりそうでしたか。」
特に驚いた様子もなく言った。












やはり、だと?





母親が看護師でありながら、堂上はこの日から医師を信用しなくなった。