「純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法」

  この本のカスタマーレビューを、下記の アマゾンサイト に以前、載せました。

純ジャパの僕が10カ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法 | 秋山 燿平 |本 | 通販 | Amazon

 

 この本のカスタマーレビューの5人目あたりに、「shinokazu」「圧倒的な速さで勉強できます」 というタイトルで載っています。この本の外国語勉強法を、分析しました。

 

 下記の(1)の大半と  (2)、(3)、(4)はオリジナルです ( 著者が書いてない内容ですので、本書にはない内容です )。

 今回、そのカスタマーレビューの文章の一部を、短く書き直しました。以下のとおりです。

 

 

「世界一シンプルな外国語勉強法」なら、圧倒的な速さで勉強できます。その理由は、(1)から(5)まで、 5個 あります。


(1)  度々」と「少量で 、言葉が パッと瞬時に出て来る 。
 会話では、伝えたい言葉がパッと瞬時に出て来なければいけません。繰り返し練習する必要があります。同じことを何度も話さなければいけません。
 そのために、「世界一シンプルな外国語勉強法」では、つぎのやり方をしています。

 

  (a)  1つは、外国人との会話を「度々」することです。「言語交換アプリ」の「HelloTalk」

等で外国人と無料で会話します。都市部の方は「外国人との交流パーティー」に参加するのもいいそうです。
 多くの外国人と会話をします。相手を変え、同じことを何度も話します。 相手が一人や二人では、「同じことを何度も話す」ことはできません。 同じことを何度も話すために、「言語交換アプリ」や「外国人との交流パーティー」を利用します。

 

 (b) いちばん初めに、「犬かきの単語200語・表現30個」を覚えます。初めに覚えるのは、

少量」だけです。その後、自分に必要な単語・表現を「少しずつ追加」して「自分専用単語帳」を作りながら覚えていきます。
 

 以上の(a)、(b)のようにすれば、伝えたい言葉がパッと瞬時に口から出て来ます。(こうなってこそ、単語や表現を「自在に使える」ようにできたと言えます。)単語や表現を増やすときは、くれぐれも少しずつにします。


 パッと瞬時に出て来るようにするには、このやり方がいちばん効率よくできます。単語や表現を「自在に使える」ようにするには、いちばんです。

 

なぜ、そう言えるか?」というと、論理的に説明するのは中々難しくかつ、文章の量も必要です。

 でも 「 自然科学の言語 」 とも言われる 数学 の勉強経験から類推したら、直観的に分かると思います。

   勉強してこなかった大学受験生が、秋からつぎのように数学を勉強するとします。
 計算問題や問題演習を一切せずに、数Ⅰ・数Aから数Ⅲ・数Cまで、「定理や公式」を理解し・覚えるだけの勉強をします。


 そのようにして、「定理や公式」を全部理解し・覚えてすんでから、入試まで時間がないので即、大学別の入試問題の過去問をします。大学別の入試問題なので、問題内容はアトランダムになります。
 以上のようなやり方で数学を勉強していいでしょうか? よくないですよね。こんなやり方では、「定理や公式」を「使える」ようにできないからだめです。

 ②  「定理や公式」を「自在に使える」ようにするにはやはり、各項目の勉強が終わったら、計算問題や問題演習をすべきです。そのようにして集中的に繰り返してこそ、「定理や公式」を「自在に使える」ようにできます。

 以上が数学のやり方の例ですが、上記の ① のやり方は、英単語を2,000語・3,000語・…マスターしてから英会話の勉強をするのと同じようなものです(以下、所々、英語を例にして説明します)。

 英単語をたくさんマスターしてから英会話の勉強をすると、大半の英単語・表現はアトランダムにしか使えません。「My name is ~ 」のように度々使うことはありません。というより雲泥の差で、忘れるころに使うのが大半です。

 ですから「自在に使える」ようには、中々できません。大学生や社会人のみなさんは、このようにやっています。みなさん、英会話が中々できないのは仕方ないことです。

 それに対して、上記の ② は「世界一シンプルな外国語勉強法」のやり方です。単語や表現を絞り、少なくして会話します。単語や表現を追加するときも少しずつにします。

 このように、単語や表現を少なくして度々使えるようにして、より多くの回数、繰り返します。「My name is ~ 」に近いくらい、多くの回数使う場合もあります。単語や表現を「自在に使える」ようにするには、このやり方がいちばん効率よくできます。

 


(2)  自分に関連 していること を覚えている。

 本書のやり方では、単語や表現を覚えるとき「丸暗記」しますが、決して「丸暗記している」効果だけで覚えられているわけではありません。丸暗記していても、他にも記憶効果があり、覚えやすくなっています。1つは、つぎのとおりです。

 会話では、自分が話したいことを話します。 たとえば(外国語の)会話初心者の場合、「自己紹介」や「自分の趣味」・「日本について自分が紹介したいこと」などを話します。

 

 それらは自分がイイタイコトで、(いまの)自分に関連していて、自然と連想して楽に思い出せます
 

 ですから、それらの単語や表現を覚えるとき、楽に思い出し 無意識に繰り返しをしていて覚えやすいものです。この「自分に関連していることを覚えている」記憶効果は大きいです。


 海外留学したり海外生活したりすると、割とたやすく外国語ができるようになるのも、このことが大きく作用しています。

 もちろん、海外だと毎日長時間、外国語を話すからできるようになると言えるのですが、その話す内容は自分に関連していることが大半です。そういうことからも、このことが大きく作用していると考えられます。

 

(3)  会話のストーリーといっしょに覚えている。
 本書の勉強法だと、単語や表現を覚えるときは、「会話文」を予想しながら(単語や表現を)覚えています。単語や表現は、「会話をする」のが前提で習得していますから自然とそうなります。これによる記憶効果も大きいです。

 

(英語を例にすると、)それは、英文読解して英単語を覚えるときと同じ記憶効果です。「文脈」の中で英単語を覚えるときと同じです。英文のストーリーといっしょに英単語を覚えるときと同じです。

 英文読解して英単語を覚えるとき、つぎのような記憶効果があります。

  英文のストーリーは、(内容上)切れ目なく連なっています。それで、英文の「ストーリー」から(英文の中の1つの)「フレーズの意味」が連想できます。

  「フレーズの意味」から(その中の)「既知語」が思い浮かべられます。
 その「既知語」の発音からの流れで、「フレーズの音」が思い浮かべられます。「フレーズの音」は、一流れに思い浮かべられます。一つながりの音として思い浮かべられます。
《「既知語」がフレーズの後ろの方にあったとしても、「既知語」の音をもとにして・ヒントにして、「フレーズの音」は一つながりに流れ出て来ます。》

  「フレーズの意味」と「フレーズの音」から、(そのフレーズの中の)「新出単語 の意味と発音」が思い浮かべられます。このような連想から「新出単語」が思い浮かぶ度に、自然と繰り返し(反復)ができ、覚えやすくなります。


 このように 関連づけて覚えて・ 思い浮かべやすいやり方で覚えていると、

思い浮かばないともきでも、 ( 無意識下での)脳の記憶機能が活発に働くことで覚えやすくなるそうです。

 脳の記憶メカニズムからいって、意識してなくても脳の記憶機能は働いていますし、経験からもそうだと思います。

 このことは、(2)の「自分に関連していること」を覚える場合も同じです。

 英文の中の「ストーリー」といっしょに覚えると、以上のようになって覚えやすいのだと思われます。

 会話用の英単語などを覚えるときも、自然と会話の「ストーリー」といっしょに覚えています。それで、上記の①、②、➂のようになって、覚えやすくなっているのです。この記憶効果も大きいと思います。
 

 

(4)  感情を利用して覚えている。
 感情を利用して勉強するということは、ほとんどできないですよね。でも、本書のやり方だと感情を利用して覚えやすくできます。それは、つぎのとおりです。

印象の強い出来事」はひとりでに覚えています。一度で覚えています。

 そのように見えます。でもそれは、違うのです。ほんとうは、つぎのとおりです。

 

 その強い印象から、自然に出来事を思い浮かべます度々思い浮かべます。それが、繰り返し(反復)の働きをして、無意識に繰り返しをして覚えているのです。


 外国人と会話すると、うまくいったり・いかなかったりします。それで、嬉しかったり・悔しかったりします。するとその後、その「嬉しさや悔しさ」から会話の内容を何度か思い浮かべます。自然と浮かべます。それが繰り返し(反復)の働きをして、覚えやすくなっています。

 こういうわけで、会話主体に勉強すると、《もちろん、「印象の強い出来事」ほどの記憶効果はありませんが》「印象の強い出来事」に少し近い記憶効果があります。
 以上の記憶効果、(2)・(3)・(4)の記憶効果の中では、(2) の『「自分に関連していること」を覚えている 』ことが、いちばん大きい記憶効果になっていると思います。
 


(5)  スポーツの試合と 同じ効果がある。
「(多数の外国人との)会話」を外国語学習に取り入れていると、(いま、言いましたように)うまくいったり・いかなかったりで、嬉しくなったり・悔しくなったりしながらやっています。それは、スポーツで「試合」をするのと同じような効果もあります。

 

 試合に勝って嬉しくて(その後) 自然と練習でき、試合に負けて悔しくて ひとりでに練習できます。同じような効果で、自然に勉強もできます。
 

 もちろん、このことで学習効率がよくなることはありません。でも、ひとりでに勉強できることが多いので、日々の勉強時間が長くなり、学習期間を短くできます。そういう点で、速く勉強できると言えます。

 以上の(1)から(5)の理由で、圧倒的な速さで勉強できると思います。