おなじみ、反日シリーズですね。
 内容が内容だけに、かなりフランクにお届けします。

 それにしても、こんなふざけた抗日ドラマを、非常に真面目な文面で丁寧に紹介する毎日新聞の記者さんには頭が下がります(嫌味ではありません。仕事とは言え、大変だな・・・と)。

 あらかじめ申しておきますが、フランク過ぎて不愉快に思われる方は遠慮無くスルーして下さい。

 真面目な記事を読みたい方は、こちらを推奨します。
 
 【関連記事】: 【一覧】 中国・反日デモ シリーズ


 それでは、お時間の許す限りどうぞ・・・






 『 我、日本のドラマを見無(ず)。況(いわ)んや中国の「抗日ドラマ」をや。 』

 これは21世紀初頭に突如として現れ、誰からも支援されず、21世紀を代表する癈人の一人として数えられる、日本人初の「ハイパーメディアコラムニスト」オオルリ@卍解氏が残した迷言である。

 因みに現代に訳すとこうなる・・・
 
 『 私は、日本がテレビ放映するドラマを見ない。ましてや中国の「抗日ドラマ」を見るであろうか(いや、無い)。 』
 (現代訳: 日本人初ハイパーメディアコラムニスト・オオルリ@卍解)

 この迷言がもたらす意味は、果たして、何を意味するのであろうか?

 我々取材班は、彼がこの言葉を残すに到ったと思われる、ある新聞記事を見つけ出すことに成功した・・・






 これがその記事の一つである、平成25年(2013年)5月9日の毎日新聞・東京朝刊の記事になる。


中国媒体報告:抗日ドラマ、変化の兆し 反日感情をあおる過剰演出に批判

毎日新聞 2013年05月06日 東京朝刊


 <中国媒体(メディア)報告>

 中国で量産されてきた「抗日ドラマ」。登場人物が宙を舞ったり短時間で数十人の旧日本軍兵士を殺したりする演出が特徴だが、最近、「過剰演出はすべきでない」「青少年に悪影響を与えている」などと批判の声が出始めた。反日感情を刺激しすぎる演出に当局も危機感を募らせているようだ。【横店(おうてん)(中国浙江省)で工藤哲】

 2010年に撮影された抗日ドラマ「抗日奇〓(ききょう)」。5000万元(約8億円)を投じ、米ハリウッドの撮影手法を用いたという。中国のインターネットでは「『抗日』と『武〓』を組み合わせ、6人の義士が命運をかけ、中華民族の存亡がかかわる時期に日本軍と波乱の闘争を繰り広げる」と紹介されている。

 見ると、中国人の若者がカンフーなどの武術を使って日本兵を数十メートル投げ飛ばす場面が出てくる。別のドラマ「箭在弦上(せんざいげんじょう)」では、日本兵に囲まれて襲われた中国人女性が急に飛び上がり、30人以上を瞬時に弓矢で射るシーンもある。

 ◇05年以降に急増

 3月7日付の中国紙「南方週末」によると、1949~2004年に撮影された抗日ドラマは150作品余りで、1年に平均で3作品ほどの割合だったが、05年に20作品が放送され、12年には70作品余りが公開されるなど急増。12年に中国で審査された近代ドラマ303作品のうち、その大部分が抗日ドラマだった。「抗日奇〓」はヒット作となり、投じた額の2倍の収益を得たという。尖閣問題などの影響で「抗日」をテーマにすれば当局の審査も通りやすいことやセット・俳優が既にそろい、作りやすいことも量産の背景とみられる。

 ◇当局が危機感募らす

 だが、昨年9月に起きた反日デモで過激な行動に走った若者は、抗日ドラマを見るなどして反日感情を募らせていた。反日感情と抗日ドラマは切っても切れない関係にあり、当局も危機感を募らせている模様だ。国営中国中央テレビ(CCTV)は4月10日の特集番組でキャスターらが「青少年にも悪影響を与えている」「歴史の真相を娯楽化するのは愛国主義ではなく、愚民主義だ」と批判。中央戯劇学院の副教授も「視聴率を意識しすぎて表現を誇張している。過剰な番組作りはすべきではない」と強い口調で話した。

 ドラマ関係者によると、当局の審査は最近厳しくなったという。

 浙江省杭州からバスで南に約2時間半。4月15日、「中国のハリウッド」とも呼ばれる町「横店」郊外の山林に記者が入ると、日本兵の服を着た若者の姿が見えた。いずれも中国人の若者で撮影の出番を待っていた。

 横店は、抗日ドラマ撮影の一大拠点だ。町には10カ所ほど、秦の時代の王宮から19世紀の香港をイメージした街が再現され、各地から観光客が訪れる。ホテルには抗日ドラマのスタッフが滞在しており、記者が日本人だと名乗ると「こいつ日本人だぞ」と指さし、にらみつけてきた。

 抗日ドラマを撮影してきた黒竜江省出身の30代の男性カメラマンによると、昨年は日本政府による尖閣諸島国有化の影響もあり、抗日ドラマが多く撮影されたが、最近になって抗日ドラマでなく、国共内戦をテーマとした撮影が増えたという。日本兵の描かれ方が変化したか聞くと「毎日いかに良いシーンを撮るかだけ。他は何も考えていない」とだけ答えた。

 ◇日本人役「凶暴」心がけ

 町の一角には、エキストラの仕事を待つ若者が集まっていた。四川省出身の肖東海(しょうとうかい)さん(20)は横店に来て3年目。十数本のドラマに出演し、うち7本が抗日ドラマだった。日本兵役として1日少なくとも8時間働き、撮影は早朝や夜になることもある。報酬は役柄に応じて40~200元(630~3000円)。覚えた日本語は「トツゲキ」「ススメ」「バカヤロ」だ。日本に行ったことはないが、想像力を働かせ、凶暴な演技を心がけているという。「ドラマなので確かに誇張はある」としたうえで「実際の歴史は過ぎ去った話。今は娯楽で、それ以外の何でもない」と話した。


↓元記事 毎日.JP (東京朝刊)
http://mainichi.jp/select/news/20130506ddm004040006000c2.html



オオルリのブログ
日本兵の服を着て撮影を待つ中国人の若者=浙江省横店で2013年4月15日、工藤哲撮影


オオルリのブログ
日本兵を遠くに飛ばしたり、矢でのどを射るシーンなどを掲載し、抗日ドラマ撮影の現状について伝える中国紙






 日本軍人10人が一人の中国人民間女性に惨殺される・・・。


 『 なんたるちや・・・。サンタルチア・・・ 』


 この非常にテクニカルで高度なダジャレも、日本人初ハイパーメディアコラムニスト・オオルリ@卍解氏によるものである。
 
 因みに、サンタルチアはナポリ湾にあるボルゴ・サンタ・ルチアを讃えるナポリ民謡になる。


オオルリのブログ
 写真1 : ボルゴ・サンタ・ルチア


↓YouTUBE 『 Andrea Bocelli - Santa Lucia 』

http://youtu.be/nOXS_Giojgc

 後に、北欧では聖ルチア祭(光の祭)の美しさを讃える歌詞になった。


 さて・・・、教養ネタで着地点を見い出したところで、我々取材班の話に戻ろう。

 取材班が他の記事を探してみると、今度は全国版の毎日新聞に記事が掲載されていることが判明した。






中国:「抗日ドラマ」内容の審査強化へ

毎日新聞 2013年05月18日 19時06分(最終更新 05月18日 19時34分)


$オオルリのブログ 【北京・工藤哲】中国で近年量産され、反日感情をあおる一因とされてきた「抗日ドラマ」が過度に娯楽化しているとして、中国政府が内容の審査強化に乗り出した。近年の抗日ドラマの中には、カンフーで日本兵を殺したり、登場人物が宙を舞ったりするなど現実離れした演出があり、中国国内にとどまらず、日本政府も問題視していた。

 17日付の共産党機関紙「人民日報」によると、抗日ドラマの放送を管理する国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局は、各テレビ局に対し、ゴールデンタイムに放送される抗日ドラマを再審査し、過度に娯楽化した内容は改めたり、放送を取りやめたりすることなどを求めた。既に複数の抗日ドラマの放送が中止されたという。

 総局幹部は「最近放送されている創作態度は厳粛なものではなく、歴史を尊重しないものが乱造され、社会に良くない影響を与えている。改めなければならない」と述べた。

 北京の日本大使館はこうした動きについて「抗日ドラマが大量に放送されることは中国における日本のイメージにとって好ましくない。中国国内でもさまざまな声があると承知しており、関心を持って情報収集している」としている。

 抗日ドラマが量産される背景には、当局の審査が比較的通りやすいことなどがあるとみられる。


↓元記事 毎日.JP
http://mainichi.jp/select/news/20130519k0000m030027000c.html







 ここで、我々取材班は、やっと原点に立ち返るに到った。

 冒頭で紹介した、あの日本人初ハイパーメディアコラムニスト・オオルリ@卍解氏が見ないと発言した、「抗日ドラマ」とは・・・?

 そこには、我々日本人にとって驚愕の事実が隠されていた・・・






 本題である「抗日ドラマ」。
 
 各報道機関が文体を綺麗に整えようが、非常に馬鹿馬鹿しい作りのドラマになっている。

 人民日報が具体的に批判を展開した作品が、「抗日ドラマ」におけるこのシーン。


↓YouTUBE 『 「女性兵士が日本兵数十人殺害」抗日ドラマの娯楽番組化批判─人民日報 』

http://youtu.be/52d9sWddTWA

 映像が視聴出来ない方に向けて、軽く解説をすると・・・
 
 とある中国人の若い美女が、如何にも悪人面した日本軍兵士に囲まれ、手籠めにされようとしている。彼女は抵抗するも、次々と衣服をズラされてしまう(中国のテレビでは女性の肌の露出が禁じられている)・・・
 彼女の左手の先には、謎の箱が落ちており、必死にその箱に左手を伸ばすのであった。ああ・・・あわや中国人美女に貞操の危機が・・・
 そして、遂に、彼女がその謎の箱を叩いた瞬間・・・中国人美女は突然、”覚醒”を始めた(まるで、スーパーサイヤ人のように・・・とは書きませんが・・・・)。
 手にした矢で憎き日本軍兵士の首元に矢を刺し、オリンピック体操選手も顔負けの跳躍力で飛び跳ねたかと思えば、弓に複数の矢を同時につがえて、次々に日本軍兵士の首元を同時に射貫くのであった・・・


 (´・ω・`) ええっと・・・、元ネタはこれ?


オオルリのブログ
写真2 : 人気漫画「ベルセルク」に登場する新・鷹の団の使徒「アーヴァイン」


 因みに「ベルセルク」は、日本でも人気の高い作品だが、海外でも人気作品になっている。
 現在、劇場版として立て続けに黄金時代編の3部作が公開され、再び脚光を浴びているところ。


 (  ゚ ▽ ゚ ;) パッ・・・パクリじゃん!






 『 「抗日」で
    日本コミック
     パクるかな? 』


 これは、あの日本人初ハイパー・・・
 
 
 (  ゚ ▽ ゚ ;)ゞ もうええっちゅうねん!






お・ま・け ☆(ゝω・)vキャピ


 物凄いオチが判明したところで、他の「抗日ドラマ」を貼っておきます。
 見たい方だけ、どうぞ。


↓YouTUBE 『 中国の反日ドラマ① 』

http://youtu.be/7VjuCK1dmHc


↓YouTUBE 『 中国の反日ドラマ② 』

http://youtu.be/Ali8RbJFrTk


↓YouTUBE 『 中国の反日ドラマ③ 』

http://youtu.be/bLEUUIGC-sQ


↓YouTUBE 『 中国の反日ドラマ④ 』

http://youtu.be/e2Kl3g3XBKg


 言葉が全く分からないのですが、韓流ドラマよりも数段笑えて出来が良いです。