個人的にはかなり重要なニュースと捉えています。

 ボリュームがありますので、今回は転載のみ
 後日、追加記事にて、簡単に説明する予定です。






1. アフガンとパキスタン国境で衝突 緊張状態へ


アフガンとパキスタンの軍隊が戦闘

2013年 5月 03日 14:14 JST

オオルリのブログ

 【カブール】アフガニスタンの当局者は2日、パキスタンが最近設けた国境沿いの前哨基地の一部をアフガン軍が破壊したことを明らかにした。これに先立ち両国軍は激しい銃撃戦をしており、双方に死傷者が出た。不安定な両国間の緊張が劇的に高まっている。

 アフガンの当局者によると、同国東部のナンガルハル県東部のゴシュタ郡で起きた1日から2日にかけての衝突でアフガン国境警備隊員1人が死亡し、3人が負傷した。同国境警備隊は、パキスタン側では9人が死傷したとしているが、同国国境警備隊は2人が負傷しただけだと主張している。

 米国が資金を提供して顧問を務めるアフガン治安部隊と、核武装するパキスタンの軍隊との戦闘は、アフガン戦争を縮小させる米国の努力に危険な複雑さを もたらした。米国は来年末にほとんどの兵士を撤収させる前段階として、パキスタンの港を経由して軍装備を運び出し始めたところだ。

 10年以上ぶりの最悪の事態となった今回の両国軍の衝突は、ケリー米国務長官がブリュッセルでカルザイ・アフガン大統領とカヤニ・パキスタン将軍と 会ってから1週間後に起きた。ブリュッセルでは両国間関係の改善とアフガンの反政府勢力タリバンを交渉の席に着かせることを目的とした協議が行われた。

 カルザイ大統領は2日、訪問先のデンマークで記者団に対して、「この衝突がエスカレートしないよう希望する」としながらも、アフガンは国境のアフガン側に外国軍の施設が設けられないように最大限の努力をすると強調した。

 パキスタン外務省は同日、アフガンの代理大使を呼び、「兄弟国の間の友好的関係を損ない、回避できるはずの緊張をもたらす、正当化できない発砲事件」に抗議した。

 アフガンは数週間前から、パキスタンが過去数カ月中に設けた国境基地に抗議していた。英国が引いた両国の国境はデュアランド線と呼ばれるが、アフガンの最大民族パシュトゥーン族の土地を分割しており、アフガンはこれに異議を唱えている。

 この線は適正に国を分けておらず、パキスタン政府は新しい基地は自国の領土内にあると主張し、一方のアフガンの当局者は、これがアフガン領内に最大30キロメートルも入り込んでいると主張している。当局者によれば、米軍の地図でも基地はアフガン側に入っているという。

オオルリのブログ ゴシュタでの戦闘を受けて、アフガンでは2日に激しい怒りの声が上がり、ナンガルハル州の州都ジャララバードでは死亡した警備隊員の遺体を運ぶ数千人のアフガン人が口々に「パキスタンに死を」と叫んだ。アフガンのインターネット交流サイト(SNS)では、パキスタンとの戦争を求める声があふれた。カブールの主要モスクの外では3日の金曜礼拝後に、パキスタンに抗議するデモが計画されている。

 アフガン国境警備隊の報道官イドリス・モマンド氏は、問題の基地を数時間抑えていた警備隊は、通常軍が急ぎ増派されたために、以前の守備位置に戻ったと述べた。また、パキスタン側も2日には基地が再びパキスタンの支配下に入ったと確認した。

 戦闘の責任の所在については両国の主張は食い違っている。パキスタン軍の当局者は、いわれのない攻撃を受け、パキスタン側は「応戦しただけ」だと述べた。アフガン当局者は、ゴシュタに展開していた同国国境警備隊が、基地強化をしないとの最近の両国合意にもかかわらず、パキスタン軍がこれを始めたことに気付 いたあとに衝突が始まったと説明した。

 これらの当局者によれば、アフガンの司令官がパキスタン側に抗議したが、口論となり、その後にパキスタン側が発砲。パキスタン軍は1日午後9時ごろに砲撃を開始したという。遠隔地のクナルやヌリスタンではパキスタン軍による砲撃が繰り返されているが、こうした国境での砲撃はゴシュタでは目新しい。

 アフガン側は迫撃砲や携行式ロケット弾を発射し、パキスタンの施設を破壊した。2日午前2時ごろにはパキスタン軍はこの地域から撤退した、とアフガンの当局者は説明した。


 ↓WSJ(日本語版) 「アフガンとパキスタンの軍隊が戦闘 2013年 5月 03日 14:14 JST」
 http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324082304578459993363927304.html







 話はガラリと変わります。
 パキスタンで、実質的なテロ犯罪の捜査担当官が武装グループに襲撃され、暗殺されました。






2. パキスタンのテロ捜査担当官 暗殺される

パキスタン元首相暗殺の捜査担当者、射殺される=警察筋

2013年 05月 3日 15:14 JST


オオルリのブログ[イスラマバード 3日 ロイター] パキスタンのイスラマバードで3日、ブット元首相暗殺事件の捜査担当者が射殺されたと、警察関係者が明らかにした。

警察関係者によると、殺害されたのは同事件の捜査を担当するチャウダリー・ズルフィカール検察官で、自宅を出る際に武装した勢力に射殺された。2008年にインドのムンバイで起きた同時多発攻撃の捜査も担当していたという。

パキスタンの裁判所は先月、ブット元首相暗殺事件で適切な安全対策を講じなかった容疑で拘束されているムシャラフ前大統領について、拘束の2週間延長を命じていた。

ブット元首相は2007年、ラワルピンディでの選挙活動中に自爆攻撃で殺害された。



↓元記事 ロイター通信(日本語版)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE94201H20130503







 パキスタンがアラブ世界でどのような役割を演じているのか? 分かる人には、どちらもかなり重要なニュースだと思われます。
 
 ただ、パキスタンも思い通りに進められていない印象が強いのですが、果たしてどうなのでしょうか?






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