その1からの続き・・・
 
 【関連記事】: 中国・反日デモ その1 習近平の雲隠れ ~ APECでの立ち話 ~ 帰国後、すぐに国有化


 その1の話を纏めますと・・・

 1. 次期国家主席が内定している習近平副主席の雲隠れ騒動が9月上旬~19日まで続いた。
 
 2. その間の9月9日、APECがロシア・ウラジオストクで開かれ、野田総理が領土問題が噴出している胡錦濤主席と李明博大統領とも立ち話をしたことが報じられた。
 
 3. APECから帰国後すぐの9月10日。日本政府が尖閣諸島の国有化がほぼ内定した。


 何らかのシナリオが存在した可能性がありますね・・・的な話でした。
 (仮にシナリオが存在したとしても、現在も進行中です。)

 一番は、次期国家主席が内定している習近平副主席が、この大事な時期に2週間以上もの長期に渡る雲隠れをしていたのですが、その間に何をしていたのか? 最大の疑問になります。
 (一応、表向きは10月に行われる権力委譲での人事に関して胡錦濤勢力と話し合いとしていたとされています。)

 後は、習近平副主席が雲隠れしている間に、例の大規模な反日デモが連日のように行われた。
 しかも、習近平副主席が公に姿を現したのは、柳条湖事件(りゅうじょうこじけん)の翌日19日でした。






 まぁ、未だに中国と台湾の船が尖閣諸島の領海侵犯を繰り返していますが、論点がズレますので、反日デモに絞ります。

 9月11日に宣言された魚釣島(含む3島)の国有化を受けて、中国全土で反日デモが起きました。


 ※根気よく映像を全てをご覧になる方は、北京にある日本大使館に大量のペットボトルが投げ込まれるのですが、銘柄が非常に偏っている事実に注目しておいて下さい。






9月18日前後に起きた反日デモの暴徒化映像集
 
 ※9月18日は、満州事変の発端となった柳条湖事件(りゅうじょうこじけん。満州鉄道での線路爆破事件。国際連盟の調査団により関東軍による自作自演だと判断された)が起きた日。中国では毎年のように記念式典が開かれ、現在でも同日には反日活動を行う。


 日本の報道はどこも同じような内容ですので、海外でどう報道されているのでしょうか?


↓DailyMotion 『 2012-09.18 中国反日デモ 海外メディアの報道 1 』

2012-09.18 中国反日デモ 海外メディアの報道 1 投稿者 kigurumiutyuujin


↓DailyMotion 『 2012-09.19 中国反日デモ アメリカの報道 2 』

2012-09.19 中国反日デモ アメリカの報道 2 投稿者 kigurumiutyuujin


↓DailyMotion 『 2012-09.19 中国反日デモ 海外の報道 3 』

2012-09.19 中国反日デモ 海外の報道 3 投稿者 kigurumiutyuujin


___φ( ̄ ̄^ ̄ ̄*)ふむふむ・・・


 どこの国の報道も無難な内容に終始していますね。

 つまりは、日中間の対立を先鋭化したい模様です。


 まぁ、とにかく知ってか知らずか、野田さんは柳条湖事件が起きた9月18日直前に、国内外の反日勢力に対して男子サッカーの清武選手並の”ナイスパス”を渡したようです。






 上記の映像と一部重複しますが、反日デモによる破壊映像の数々。






反日デモによる やりたい放題映像集

↓YouTUBE 『 中国、反日デモで日本車をひっくり返す[2012/09/15] 』

http://youtu.be/1sQEjSMV_r0


↓YouTUBE 『 中国反日デモで日系スーパー平和堂に侵入し破壊する場面=中国長沙 』

http://youtu.be/0UjG-BziUA4


↓YouTUBE 『 2012.9.16 放火!略奪! 中国のやりたい放題反日デモ 日系企業を襲撃 』

http://youtu.be/UCRNCR6bzHc


( ̄ ~  ̄;) ウーン


 映像からも、鬼気迫る物は感じないなぁ・・・
 
 と違和感を感じたのは私だけなのでしょうか?






 さて、そろそろ本題に入ります。

 これらの反日デモですが、実は中国当局が仕組んだ物だとの告発が相次いでいます。






 まずは、デモ参加者に日当100元(1200円)が支払われたとの報道。


2012年9月20日 共同通信・反日デモ参加者に日当100元

反日デモに当局の影 中国、組織的に動員か

【北京共同】中国各地で発生、日系企業を襲撃するなど一部暴徒化した反日デモでは、多くの参加者が統一スローガンの書かれた横断幕を掲げ、「中国共産党万歳」と叫ぶ場面もしばしば見られた。中国政府は「日本は中国人民の声を直視せよ」(外務省)と主張するが、デモの背後には当局の影が見え隠れする。

 「100元(約1200円)をもらってデモに集まった人もいる」。福建省のデモに参加したという男性が打ち明けた。中国シンクタンク研究者は「全国のデモを支援する出資者がいるのは間違いない」と述べ、大規模デモが組織的に行われている可能性を指摘する。


↓元記事 47News(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012092001000812.html



 日当が全員に支払われた訳では無い模様ですが、少なくとも中国当局から反日デモ参加者へミネラルウォーターが支給されたとの情報もあります。


↓Newsポストセブン 「中国反日デモ 警官はデモ隊に「暑いから」と水を配っていた」
http://www.news-postseven.com/archives/20120921_144665.html


 先に紹介した日本大使館へのペットボトル投げ入れ映像ですが、同じ銘柄の物が目立った理由が見えてきます。
 (逆に言うと、支給された物なので、遠慮なく投げ込めることが出来る。)






 次に、反日デモによる破壊活動が、非常に効率良く行われた疑惑があるとのこと。
 これは反日デモ自体が組織的に行われたとの説を裏付ける話なのですが、先の日雇いをかき集めて効率良く強奪するのは困難なはずです。

 そこで出てくるのは、私服で一般市民に扮した 人民解放軍 が先導したとの情報も出てきます。


 ”アラブの春”を演出した、CIAとモサド連合の中国・反日版と言ったところでしょう。
 (現在もシリアで続いている内戦状況ですが、冷静に考えてみて下さい。
  反政府勢力に誰が出資しているのでしょうか?
  
  リビアでも、アフリカ最強と謳われたカダフィー親衛隊を、一般市民が武装しただけで徹底的に叩き潰せますか?
  普通に考えて、訓練された集団が市民に扮装しただけです。市民運動とは名ばかりです。)






 人民解放軍ではありませんが、警察学校の生徒が反日デモ参加者として駆り出された との記事。

2012年9月12日 警察学校の生徒が反日デモ参加者に扮して動員?

中国の反日デモ、本当は官製? 警察学校生「私服で参加命令」

2012/9/21付

 中国江西省南昌市の警察学校の生徒が18日に同市で行われた反日デモに、学校の命令を受けて参加した疑いが強まった。北京のデモでも河北省農村部の固安県から最大600人が団体で参加。今回のデモについて外務省は「住民の自発的な行為」としているが、官製デモの色彩を帯びている可能性が出てきた。(総合2面参照)

 警察学校の生徒が書き込んだミニブログのツイッターの中国版「微博」によると、同校の男子生徒全員が学校からデモ参加を命令された。この生徒は「私服で最前列でデモを統率する任務を受けて光栄だ」とつぶやいた。ほかの微博では参加者が組織されたように並んでバスに乗車してデモに参加する写真も掲載されたが、20日までにすべて削除された。

 成都市のデモでも最前列の参加者が警察官と相談し、行き先を決めていた。北京航空航天大で教える保守派論客、韓徳強氏によると、河北省固安県の500~600人が団体で北京のデモに参加した。

 人民日報系の環球時報は20日、全国180余りの都市で18日に反日デモがあったと伝えた。ただ、ネットでは「地元住民以外の参加者が多い」との指摘が出ている。

(北京=多部田俊輔)


↓元記事 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGKDASGM20053_Q2A920C1FF1000/



$オオルリのブログ
20日、北京の日本大使館前をバリケード越しに警備する武装警察=共同






日経は、警察学校の生徒が反日デモに参加者として動員された疑義を記事にしています。
さすがに、人民解放軍が私服でデモ隊として参加している・・・とは余程の証拠が無い限り記事には出来ないでしょう。

少なくとも、組織化されたデモだった疑義が報道されています。


そして、略奪された日本製品は、彼らの戦利品となった・・・、安すぎる日当のオチとしては納得出来る話だと思われます。
日本製品の不買を訴えても、自分達は日本製品を略奪して使用もしくは売却する。


本質的な実態として、ガス抜きでも何でもない。単なるヤラセ。

報道される字面だけを真に受けると、痛い目をみますよ・・・






その3へ・・・