先日の記事の続報になります。
 
 【関連記事】: 米NY連銀、07年にLIBOR不正操作を認識していた可能性 (ロイター通信)






NY連銀、LIBORめぐる英バークレイズとの協議の文書を公表へ

2012年 07月 12日 11:09 JST

[11日 ロイター] 米ニューヨーク連銀は、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)問題に関する英バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)との協議内容を記した文書を13日に公表する。当局者が11日明らかにした。

文書にはニューヨーク連銀が4年前に問題について「迅速な行動」をとり、改革を求めたことが記されているという。

ニューヨーク連銀は2007年に、すでにLIBORの不正操作問題をめぐってバークレイズと議論していた可能性が指摘されている。

下院金融サービス委員会のランディ・ノイゲバウアー小委員長は今週、ニューヨーク連銀とバークレイズのやり取りに関する記録の提出を求めている。

関係筋によると、ニューヨーク連銀は13日に、議会から求められているよりも詳細な文書を公表する見込み。


↓元記事 ロイター通信(日本語版)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE86B01H20120712







 こりゃ、NY連銀も必死だなぁ・・・

 (当たり前か・・・)


 それにしても、米国はどうしたんだ!? 米議会どころか州議会も動き出した。
 
 次の記事からも、本気度が覗える。






LIBOR操作問題、米国の州政府も予備調査開始

2012年 07月 12日 14:15 JST

 [ワシントン 11日 ロイター] ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題をめぐって、米国の州政府が予備的な調査に乗り出している。

 マサチューセッツ州のコークリー司法長官のスポークスマンは「LIBOR操作疑惑を認識しており、マサチューセッツ州が結果として損失を被ったか判断するため、他の州機関と協力している」と発言。

 フロリダ州のボンディ司法長官のスポークスマンも「権限の及ぶ範囲でこの問題を調査する」と述べた。

 州銀行監督会議の報道官によると、州の銀行監督当局もこの問題を注視している。

 LIBORは金融派生商品(デリバティブ)だけでなく、住宅ローン、学生ローン、クレジットカードの基準金利としても用いられており、州政府は公的基金や消費者が損失を被っていないか調査するとみられる。


↓元記事 ロイター通信(日本語版)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK818926720120712







 そう言えば、私の情報収集力不足で、日本でも小さな動きですがLIBOR関連の報道がされていました。






三菱UFJ 英の金利不正問題 2人を自宅待機に

2012年7月10日 夕刊

 三菱東京UFJ銀行はロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題に関連しトレーダー二人に自宅待機を命じた。三菱東京UFJ銀は「自宅待機は当行への入行後の行為に関わるものではない」と説明。自行がLIBORの不正操作に関与したことを否定している。

 自宅待機となったのは、三菱東京UFJ銀のロンドンにある拠点で勤務するデリバティブ(金融派生商品)のトレーダー二人。いずれも数年前に入行した外国人で、それまでは今回の問題で欧米の金融当局の調査を受けているオランダのラボバンクに勤務していたという。

 LIBORの不正操作をめぐっては、英金融大手バークレイズの関与が発覚し経営トップが引責辞任した。欧米各国の金融当局は、他にも不正に関わった金融機関があるとみて調査を進めており、日本の大手銀行も対象に含まれている。

 三菱東京UFJ銀は「複数の金融当局によるLIBORの関連調査に真摯(しんし)に対応している」と話している。


↓元記事 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012071002000244.html


 先日の記事から、日本でも三菱東京UFJ、三井住友、みずほの大手銀行がLIBOR不正操作疑惑で、調査を受けています。






 それにしても、LIBORと連動してTIBOR(全銀協TIBOR 東京市場の銀行間取引金利)がやり玉にあがっているのだが・・・。
 
 米国の銀行間取引金利・FF(フェデラルファンド・レート)がお咎めされてない事実が、不思議で仕方が無い。
 普通に考えて、どれもLIBORと連動している為に、金利の動きが変だと気付いた人間も居るはずだ・・・。