これも、凄い話だなぁ・・・






米NY連銀、07年にLIBOR不正操作を認識していた可能性

2012年 07月 11日 10:52 JST


$オオルリのブログ[10日 ロイター] 米ニューヨーク連銀が2007年8月ごろ、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)など世界の基準金利が操作されている事実を認識していた可能性があることが明らかになった。

ニューヨーク連銀はまた、2008年春に英バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)が調査を受けた後、英金融監督当局と金利システムの改革について協議していた。

米連邦準備理事会(FRB)や他の金融当局がLIBORの決定方法などに対する懸念に適切に対応していたかどうかが、今後問題視される可能性がある。

ニューヨーク連銀のスポークスマンは声明を発表し、「2007年末に金融危機が始まった後、われわれの市場監視活動を通じ、市場参加者から何千件もの電話や電子メールが寄せられ、LIBORに関してバークレイズに問題がある事例を示す報告を受け取った。2008年春には、ベアー・スターンズ破綻の後、そしてメディアで初めて問題が報道される直前に、LIBORの提示方法についてバークレイズに対してさらなる調査を行った。その後、われわれは情報を分析し、LIBORの改革について英国の関連当局と協議した」と明らかにした。

ニューヨーク連銀の声明は、英当局と連絡を取った正確な時期については触れていない。

<米議会が関心>

一方、米議会では、LIBORの不正操作問題をFRB当局者がどの程度認識していたかについて、関心が高まっている。

9日には、下院金融サービス委員会のランディ・ノイゲバウアー小委員長(共和党)がニューヨーク連銀に書簡を送り、ダドリー総裁に対して13日までに「2007年8月から2008年11月までのLIBOR決定に関するバークレイズとのやり取り」に関する記録を提出するよう求めた。

上院銀行委員会のティム・ジョンソン委員長は10日、LIBORの不正操作が「広く行われていた」可能性について懸念を表明するとともに、7月中に公聴会を開き、ガイトナー財務長官とバーナンキFRB議長の証言を求める考えを示した。

一方、バークレイズは先週3日に公表した文書の中で、LIBORの問題をめぐりFRB当局者と最初に接触したのは2007年8月28日だと明らかにした。当時は米国の住宅バブルが崩壊し、信用問題が広がりを見せていた。

文書によると、バークレイズはこの問題について、その後2008年10月までに10回にわたりFRB当局者と接触した。

当時ニューヨーク連銀総裁を務めていたガイトナー財務長官の行動記録で、2008年4月28日午後2時半から3時まで、「LIBOR操作」問題について会合が開かれていたことが判明。会合には少なくとも8人のFRB当局者が出席していた。

その会合に誰が出席し、何が議論されたか、詳細は明らかになっていないが、当時ニューヨーク連銀の市場グループ責任者を務めていたダドリー現ニューヨーク連銀総裁や、その3カ月後にLIBORが操作されている可能性を指摘するリポートを執筆したFRBエコノミストのジェームズ・マクアンドリューズ氏が出席していたという。


↓元記事 ロイター通信(日本語版)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86A00A20120711


 分かり難いですか?
 
 銀行間取引の金利を主に決めていたのは、英国と米国です。
 
 それで、その片方のロンドンで決められていた銀行間取引における金利(LIBOR)で、不正金利操作が行われていた事実が公的に裁かれようとしています。

 このLIBORと呼ばれる金利は、世界中のあらゆる金利や物価の指標(参考)となり、ここが不正操作されると、あらゆる物価指数などに跳ね返ります。


 一言で言うと、世界中に多大な影響を与える数値の一つです。
 我々一般人が聞き慣れないのは、主に民間銀行が重要視している数値であるからです。
 
 かなり報道されていないのも、現実ですけどね。
 
 ☆(ゝω・)vキャピ


 それで金利の不正操作となると、かなりの規模で共謀されないと無理なのですが、NY連銀も絡んでいたのでは? との疑義が出てきたことが報道されています。






 (´・ω・`) あのさぁ・・・
 
 
 陰謀論を鼻で笑う人が日本には多すぎるけど。
 
 
 (そういう人間に限って、陰謀に加担しているもんですが)
 
 
 ”陰謀論者”と一言で片付ける前に、
 
 
 ちゃんと勉強しようよ~







 今年の2月にスイスを中心として、世界的に銀行間取引金利の不正金利操作に関する調査が開始されています。

UPDATE1: スイス当局、銀行間取引金利操作の疑いで日米欧の銀行を調査

2012年 02月 3日 18:31 JST

 [チューリヒ 3日 ロイター] スイス独占禁止規制当局(COMCO)は3日、トレーダーが銀行間取引金利の操作で共謀した可能性があるとして、米国、欧州、日本の銀行を対象に調査を開始したと明らかにした。

 デリバティブのトレーダーが、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)と東京銀行間取引金利(TIBOR)の操作で共謀した可能性があるとの情報が寄せられたという。

 COMCOは「多くの金融機関のデリバティブトレーダーが、調整によって基準金利を都合のいいように動かした可能性がある」との声明を発表した。

 調査を受けている銀行は、三菱東京UFJ銀行、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、クレディ・スイス(CSGN.VX: 株価, 企業情報, レポート)、ドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)、HSBCホールディングス(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、みずほフィナンシャル・グループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)、ラボバンク・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS.L: 株価, 企業情報, レポート)、ソシエテ・ジェネラル(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)、三井住友銀行、UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)。

 また、英米の規制当局も、借り入れコスト抑制などを目的に、それらの銀行がLIBORを実際よりも低い水準で報告したかどうか調査を行っている。


↓元記事 ロイター通信(日本語版)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK807377020120203


 一応、日経、読売、NHKで報道された形跡を発見しましたが、現在は綺麗に削除されています。

 この後、調査がどうなっているのか? 追加報道も見当たりません。






 この後、どうなったのか? 私も他のニュースを追いかけすぎて、忘れかけていました。
 ところが出てきたのは、やはりNY連銀も絡んでいた疑義が出てきたわけです。

 それで、このニュースは、かなりのビッグニュースだと思われるのですが・・・。
 日本で報道されていませんよね?