タイトルから逆順に。
 
 まずは、昨日の日付のニュース






 サムスン電子の半導体部門は、もう救いようがないところまで来た可能性がある。

韓国半導体株が急落、米アップルがエルピーダに大量発注との報道で

2012年 05月 16日 19:32 JST

 [ソウル 16日 ロイター] 16日のソウル株式市場で、米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)が大量の半導体をエルピーダに発注したとの報道を手掛かりに、サムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)株が6.2%値を下げ、時価総額が100億ドル減少した。

 1日としてはここ4年弱で最大の下げとなり、終値は9週間ぶりの安値となる123万ウォン(1100ドル)となった。

 台湾のオンライン・ニュースサイト、Digitimesが業界関係者の話として、アップルが最近、大量のモバイルDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)をエルピーダに発注したと報道。アップル向けの主要半導体サプライヤー銘柄が打撃を受けた。

 SKハイニックス(000660.KS: 株価, 企業情報, レポート)株も約9%安。ここ9カ月で最大の下げとなり、終値は20週間ぶりの安値となった。

 LIGインベストメント・アンド・セキュリティーズのアナリスト、Choi Do-yeon氏は「アップルは、サムスンとハイニックスに半導体市場が支配されるのを望んでいないように見える。アップルとしては、エルピーダに事業を継続してもらうことで交渉力を維持したいのだろう」と述べた。

 サムスン電子とエルピーダの管財人はコメントを拒否した。

 SKハイニックスの広報担当者は「われわれは顧客から、一段と多くのモバイルDRAMの発注を受けている」と述べた。アップルが受注を減らしたかについてはコメントしなかった。


↓元記事 ロイター通信
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK813390620120516


 サムスン電子も、外資率は50%以上が外資。
 つまり、韓国の名だたる企業は、ほぼ外資系企業になる。






 このアップル社の報道だと、サムスン電子(韓国) → エルピーダ(日本) へ国単位で考えてしまう。
 本質的には、違う。






東芝とSKハイニックスがエルピーダの支援を諦めて、出て来たのは米マイクロン。

エルピーダ、米マイクロンをスポンサー候補として協議開始

2012年 05月 10日 14:59 JS

 [東京 10日 ロイター] 経営破綻したエルピーダメモリは10日、再建に向けた支援候補として、米マイクロン・テクノロジー(MU.O: 株価, 企業情報, レポート)と協議を開始すると発表した。

 エルピーダは2月27日に会社更生手続きの開始を申請。5月4日に締め切られた支援企業選定の2次入札には、米TPGキャピタル[TPG.UL]と中国ホニーキャピタルの投資ファンド連合も応札していた。


↓元記事 ロイター通信
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK080089420120510


まだ、協議開始の段階だが、エルピーダが実質的に外資系企業になる予定が見えている。
今年8月頃に、再建案が出される予定。






 分かり易く説明すると。
 
 サムスンは、外資系とは言え外資率50%そこそこ。
 しかし、エルピーダは今後どうなるか分からないが、恐らく外資率50%を超える可能性が見えている。

 エルピーダは、底まで落とされて買い叩かれた格好になる。
 つまり、全ては彼らの手のひらの上での出来事。


 ただ、ネガティブな話ばかりだけでも無い。
 少なくとも、エルピーダが日本での活動を縮小しない限り、日本には金が落ちる。
 (推測だが、日本にお金が落ちる期間はそう長くはないだろう。)






<おまけ>

 相変わらず、日本のメディアはサムスン電子が好調なようにしか報道しない。
 
 例えばこのような感じです。


韓国勢に完敗…自前主義捨て「日本連合」 ソニー、パナソニック有機EL提携交渉

2012.5.15 21:07

$オオルリのブログ ソニーとパナソニックが「ポスト液晶」をにらんだ提携交渉に入ったことは、日本メーカーのテレビ事業の危機的状況を裏付ける。各社とも、自社でパネルなどの基幹部品をすべて生産する「自前主義」の限界を認め、テレビを中核事業から外すなど、赤字解消へさまざまな手立てを講じている。だが、次世代の有機ELテレビも経営体力に勝る韓国勢が先行しており、両社は「日本連合」にテレビ事業の生き残りを託す。

 両社は液晶テレビ分野でサムスン電子などの韓国勢に完敗し、パナソニックが集中投資したプラズマテレビも、液晶に主役の座を奪われた。世界シェアはサムスンとLG電子で4割を占め、「日本勢に勝ち目はない」(大手幹部)。両社とも今期の計画は初めて前期の販売台数を下回るなど、従来の拡大路線を捨てて「脱テレビ」を模索する。

 拡大路線の象徴だったのが「自前主義」だ。パナソニックはプラズマパネル工場に巨費を投じ、出遅れたソニーもサムスンとの液晶パネルの合弁生産に打って出た。だが、円高や価格下落で経営環境は悪化し、前期には過剰設備の休止や合弁解消に踏み切った。シャープも、主力の液晶工場を台湾・鴻海精密工業との共同生産に切り替える。

 こうした反省を踏まえ、両社は有機ELテレビの開発と生産では自前技術へのこだわりを捨てる。ソニーの平井一夫社長は「他社との協業を視野に入れる」とし、パナソニックの大坪文雄社長も「自社で投資する可能性は低い」と自前で生産しない方針に転換した。

 大坪社長が「韓国勢よりも遅れて商品化する以上、性能で負けることがあってはならない」と決意を示したように、有機ELテレビの戦いは背水の陣だ。

 だが、電機業界のライバル同士の「日本連合」に成功例は少ない。顕著なのは半導体だ。平成11年以降、日立製作所と三菱電機、NECが半導体部門を切り離す形で、エルピーダメモリとルネサスエレクトロニクスが相次いで誕生したが、ルネサスは赤字体質から抜け出せず、エルピーダにいたっては今年2月に経営破綻に追い込まれた。

 ソニーとパナソニックの交渉の先に待ち受けるのはテレビ復権という「栄光」か、半導体産業のような「挫折」か-。有機ELテレビが期待通りに普及するかどうかも含め、現時点では不確定要素が多すぎるのも事実だ。(田端素央)


↓元記事 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120515/biz12051521080064-n1.htm



 この記事だけを読んでしまうと、サムスンは相変わらず好調 と勘違いしても不思議ではありません。
 実際、薄型テレビ部門に関しては、日本企業に明るい話は見えない。

 本当は、スパイ防止法を作って産業スパイを排除しないと、日本の技術は筒抜け状態。






2chでおもしろいコメントを見つけた。

2ちゃんねる

30 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2012/05/某日(某曜日) 某時:某分:某秒 ID:不明

東芝がマイクロン本体に資本参加すればよし


↓元記事
お・し・え・な・い シーッ! d( ゚ε゚;)



 色々調べている最中に(何を書こうかと考えている最中)、たまたま見つけました。
 このコメントに惚れて、記事にする事にしました。
 信じて貰えるかどうか?別として、自作自演でもありません。一応、書いときます。


 賢いし、ポジティブな意見。
 エルピーダが抱える4800億円の負債処理は米マイクロンと・・・、どうせ国が(税金で)やるんだろ?
 そこは切り捨てて、エルピーダを間接的に救う形にはなる。

 ただ、出来るのかな?

 まぁ、東芝単体である必要も無いのだろうけどね ☆(ゝω・)vキャピ