坂本博之×ファン・マルチン・コッジ | おおおかのボクシングBLOG

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以前、渡辺×ヘナロについて書いたので、「坂本×コッジ」も書こうと思ったわけです。



坂本って、今の日本人選手らと比べて世界に挑む過程に、

「無駄に!」危険なマッチメイクを課せられていた。



その代表が、コッジ戦だ!!

photo:01





当時の坂本は、リック吉村を倒して王者になり、一階級上の王者にも勝ち(⬅︎無駄に危険だ)、勢いがすごかった!怖いもの無し!そんな感じだったような。

それが当時の僕には、妙に渡辺雄二とダブった。



でも、そのあとが元世界スーパーライト級王者ファン・マルチン・コッジ!

しかも、コッジも一階級上だって!!



当時の僕は、コッジの試合を見たことも無く、



「有名だけど、年をとって弱くなってるのかな?」

「ラティゴ(鞭)って、どんなのかな?」

「まあ、坂本が勝つだろう」



何と無く思ってた。

ところが…



これがまさに世界クラスっていうのを見せつけられた!



初回は、様子見のラウンドなのだろうけど、コッジのサウスポーからの左ストレートで会場の「おぉーっ」

という声が聞こえる。

photo:02





ニセモノじゃないのがすぐ分かる。



ラティゴという武器は、まだ見せない。



そして次のラウンドに、サウスポーからの独特の腕を回す?しならせる?左アッパーを披露する!これが「ラティゴ(しなる鞭)」



見たら一発で分かる。

これが、サンデーパンチだ!

タイソンと戦った時に見せたラドックの「スマッシュ」を見た時のような嬉しさがこみ上げてくる。

photo:03





photo:04





それが、見事なまでに坂本のみぞおちにめり込む。

あの精神力を持った坂本が耐えられないほどの衝撃!!ダウン!!

坂本は立ち上がるが、コッジは詰めてくる。

もちろん、ラティゴをふるって。



これが頭をかすめて、またダウン。



「あー、終わった。心が折れた…」



立ちあがった後のガードだけになってる所を見たら、「ここで打てば倒されてしまう」って坂本の心情が分かる。



それは、正解だった。

そしてラウンド終わり間際に坂本は打って出る。

我慢する時は我慢し、出る時に出る。心の強さで、なんとか凌ぐ。



そのラウンド以降、前に出ることで、あの中間距離砲のアッパー「ラティゴ」をもらわないように前に向かう、ガードをしながら。



その勇気ある行動で、坂本の頭がコッジの目を切らせる。

そこからコッジは無理をせず、アウトボクシングに切り替える。

これがまた、うまい。

まあ、右ジャブは伸びるし、左ストレートもシャープだ。



坂本の勇気は見せてもらえたが、技術力で通じない事を痛感させられた完敗劇。

パワーでも敗れ、スキルでも敗れる。二試合見たような感覚。

photo:05





この試合を見たから、セサール・バサン戦も無謀だと思ってた。

だが、見ている人の心を打つ坂本博之。

なんて、相手の良さを引き出してしまうんだろう。。この人は。



「不動心」坂本博之の心が揺らぐ試合。

アルゼンチンの強豪、ファン・マルチン・コッジ×坂本博之。機会があればみてください。

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