妊娠7週3日。
昨日は、どうしてもここで産みたいと思っていた産院へ、夫と院内見学に行った。
まだ不妊クリニックも卒業していないのに、少し気が早いかなと思いながら、それでも見ておきたかった場所。
助産師さんがお部屋を案内してくれて、
分娩室や個室を一つひとつ丁寧に説明してくれる。
そして、まさかの光景。
窓越しに、生まれたてほやほやの新生児たち。
ドラマで見るあの世界。
小さな体で、ふにゃふにゃしていて、でも確かに“生きている”。
幸せ〜〜〜な空間だった。
こんな場所で、自分も産むのかもしれない。
最後に院長先生とも直接お話ができた。
あんなに忙しそうなのに、時間をとってくれて、不安を一つひとつ丁寧に聞いてくれる。
その瞬間、もう心は決まっていた。
絶対ここで産む。
◯不安その1
無痛分娩だと、お産が進まず帝王切開になるのでは?
「うちの場合、ほとんど帝王切開にならないんですよ。」
さらっと言われて、驚いた。
経験と実績に裏打ちされた自信のある声だった。
◯不安その2
会陰切開の恐怖。
「仮に会陰切開しても、うちの院長先生縫うのが上手だから治りが早いですよ。
それに、切らなくても産後は痛いものなんです。
ある程度週数がきたら、会陰マッサージもお教えしますよ。」
怖さがゼロになったわけではないけれど、
“知らない恐怖”が“具体的な説明”に変わった。
◯不安その3
金額。
都内で探していたときは、
個室+無痛分娩+食事が美味しい、となると100万円超えが当たり前。
でもここは神奈川県。
個室+無痛分娩+マッサージ付き+お祝い膳フルコース付きで、70万円前後。
現実的な数字だった。
安心と現実のバランスが、ちょうどいい。
そんな幸せな時間を過ごして帰宅後、
私は38.5℃を出す。
急な発熱で、悪寒と倦怠感。
検索魔になる夜。
あんなに未来を思い描いた帰り道から、
一気に不安の底へ。
それでも12時間後、熱は下がり、
今日の2回目の心拍確認では、ドクドクと力強い音が聞こえた。
おもちちゃん、8.8mm。
あの新生児室の窓越しの景色が、
急に現実味を帯びる。
昨日見た、あの小さな命の並ぶ光景。
いつかあそこに、私たちの子もいるのだろうか。
38.5℃の夜も、
夫に当たり散らした自分も、
全部まとめて、母になる途中。
未来を想像して、熱を出して、
それでもちゃんと心臓は動いていた。
初めて聞いたドクドクという心音は、
“ここまで来たね”という合図みたいだった。