あなたの不調は、【枕】が原因かもしません。
こう言われて即座に反論できる人は少ないと思います。
枕を買う際に真剣に検討している人は意外と少ないからです。(悩んでいる人はいくつも持っていたりしますが、、、)
そこでこのページではどんな枕を選べば良いのかを書いていきます。
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肩こり・首のこり・頭痛・不眠・いびき・イライラ・吐き気・腰痛、しびれ、など、合わない枕で寝ていると様々な不調をきたすと言われています。自分に合わない枕を使い続けることで、不眠のみならず、高血圧・心臓病など、生活習慣病のリスクも高くなることが分かっています。
最近は【睡眠負債】という言葉をよく耳にするようになりました。合わない枕を使い続けることで、睡眠の質が低下し、疲労やストレスが自分では気づかないうちに少しずつ借金のように溜まっていくこと。これが睡眠負債というものです。(残念ながら睡眠貯金は出来ません。出来るのは返済のみ)
最近は雑誌やテレビなどで、「枕」が取り上げられたり、通販番組で「健康まくら」的な商品が売られるようになりました。でも、実際に使ってみると、「なんか違う」と次から次へと買い替える人も増えているようです。
こういったケースは、不眠や体調不良の原因は枕?と思い立ったところまではOKですが、肝心な枕選びで失敗している事が多いようですね。
朝までぐっすり眠れるための、枕選び
睡眠は人生の約3分の1という長い時間で、その際大切な頭と首をゆだねるのが、「枕」です。
洋服や靴を購入するときに、試着しませんか?いくらデザインが良くても、体へのフィット感や微妙な着心地は、実際に着てみないと分かりませんよね。枕でも全く同じこと言えるのです。
枕は実際に「試し寝」をして選ぶことが絶対に必要です。ただし、自宅で使っているマットレスではないので、その点を注意して下さい。
ラクだと感じる高さはひとそれぞれですが、首の筋力が低下し始める40歳前後からは、特に顕著に感じるようになるようです。
枕選びのポイント①~圧を保てる高さ
理想の圧が保てる「高さ」であること。
私たちの頸椎はゆるやかに前に向けて湾曲しています。横になった時に、後頭部が安定し、この頸椎との隙間を埋めてあげることが良い枕の条件です。(ここに隙間があると眠っている時に首が休まらず、翌朝首の調子が悪かったりします。)
それには、適切な「高さ」であることが重要です。枕を使用する際の理想的は圧比が
- 後頭部:2.5
- 首:1.0
- 肩:1.2
だと言われています。※「3点支持理論」医学博士奥山隆保
枕選びのポイント②~寝返りしやすい広さ
寝返りがしやすい「広さ」があること。
枕のサイズといえば、大きさや広さも様々ありますが、寝返りがしやすいことも大切な要素。
人は睡眠中20~30回の寝返りをうちます。その寝返りの目的は、湿度を調整したり体の一部がうっ血することを避けるためです。私たちの身体は長時間同じ姿勢を続けると筋肉が固まり血流が悪くなり、場合によっては痛みを生じます。
また、寝返りには体温を調整する役割もあり、ときどき体の向きを変えることで、体温の上昇を防いでいるのです。
睡眠は、日中に溜った疲労や、組織や細胞の修復、免疫力を高め、記憶を整理するなどの役割を担っています。寝返りしやすいことで、そうした睡眠中の働きをスムーズに行う手助けをしているのです。
※広さの目安 幅は約60cm以上 おすすめは70cm以上
寝返りを打つときに目を覚ます傾向がある人は、寝がえりが打ちづらくなっている可能性があります。快眠を得たいなら、寝返りも重視して枕のサイズにも気を配りましょう。
枕選びのポイント③~素材&硬さ
慣れ親しんだ素材(硬さ)が一番!
枕売場で必ず皆さんが行うこと、それが枕を手で押してその感触を確認することではないでしょうか?
今では、「パイプ」「ウレタン」「そば殻」「ポリエステルわた」「羽根」などたくさんあって迷いますよね。でも、一番は実際に横になってみて「硬くないかな?」「沈みすぎないかな?」「寝返りはしやすいかな」など手で触れただけでは分からない情報を体で感じてみてください。
また、素材によって長所や短所・寿命やお手入れのしやすさなどあるので、その辺も確認しておくと良いでしょう。
枕選びのポイント(補足)~再調整できるものを選びましょう
「お店で測ってもらって、試して買ってみた!」…
でも、いまいちぐっすり眠れない… そんな方は、お店で試したマットレスとご自宅マットレスが違うから、「寝姿勢」が変わってしまうんですね。
つまり、「枕の寝心地は枕単体だけではなく、マットレスとのバランスも重要」なんです。
だから、枕にはきちんと「再調整」できる機能があるものを選ぶと良いでしょう。
残念ながら、どんな枕も万能ではありません。
現代人の首が危ない!
首は40歳を過ぎるころから加速度的に柔軟性を失う傾向にあります。「お肌の曲がり角は、首の曲がり角」でもあるのです。しかし、スマホやパソコンを長時間行う現代人はもっと早くから首の柔軟性を失っています。最近では小学生でも首のコリを訴える子がいるくらいです。原因は長時間同じ姿勢でいること。前屈みで何時間もいれば誰でも痛くなって当たり前。30分同じ姿勢を続ければ疲労すると言われているので、当然の結果です。
私の子供はまだ小さいのでどんな寝方をしても、朝起きて『首や肩が痛い』なんてことは言いません。(※当たり前かもしれませんが・・・)
これは首の柔軟性と関係があるんです。毎晩我が子の寝顔はかわいいのですが、寝姿はヒドイ!大人だったら、絶対に首いためるだろうな~なんて思うくらいです。
頸椎は7つの椎骨が重なっていて、その間に椎間板という軟骨がはさまれています。この椎間板がクッション性の役割を果たし、首への衝撃や負担を和らげているのですが、成長期の椎間板はとても弾力性があります。しかし、大人になるにつれ、この柔軟性が失われて硬くなってきます。だから、年齢と共に枕の重要性が高まってきます。
つまり、肩こりや首のこりなどの症状の原因を分けて考えて、対策をする視点も重要です。
自分にぴったりの枕を見つけることと同じ位に、自分自身の首や肩の周りなどの柔軟性を保つストレッチや軽い運動を行う事も必要かもしれません。また、血行不良が続いても肩こりや首のこりは起こります。
最後に、枕でお悩みの方へ
体調管理の最終地点は睡眠と言われています。
どんなに体に良い物を食べても、どんなに体のケアをしても睡眠が上手くいかなければ全てが台無しです。
稀にショートスリーパーの人がいますが、基本的には人は眠らなければ死にます。(死んだら永眠と言われますが、、、)
命にかかわる大事な事なので、この記事をきっかけに枕選びを見直してみましょう。
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