普段当たり前に行っている会話が、実は脳の活性化を促しているって知っていますか?

人と話すことは様々の能力を使うだけでなく、ストレス発散にもなり健康増進に繋がっています。

国内外で盛んに行われる認知症研究の中で、「認知症にならなかった人は、無理せず自由に暮らしていた人」が多い、という結論が出ているようです。
ストレスがたまると脳の神経細胞がダメージを受けて、認知症になりやすくなるといいます。そこで大切なのが「会話」の力です。

そこでこのページでは会話が脳にもたらす効果について少しだけ書いていきます。

 

目次

1.脳をフル回転させる

2.人と会話することで脳トレができる!

3.人との会話はストレス解消にも効果的!

4.仕事の会話より雑談、顔を合わせて多人数でするのがおすすめ!

5.まとめ

 

1.脳をフル回転させる

会話をすることは、脳を刺激して認知症の予防になると考えられています。私たちが、伝えたいことを言葉にして表現する時、大脳皮質前頭葉だいのうひしつぜんとうようの下方にある「ブローカ野」という部分が働きます。また、聞いた言葉を理解するためには、大脳皮質側頭葉だいのうひしつそくとうようの上後方にある「ウェルニッケ野」という部分が働きます。これらの言語中枢は左の脳にありますが、話すときに抑揚をつけて感情を込めたり、相手の話し方から感情を読み取ったりするために、右の脳も働きます。
口や舌を動かすために前頭葉の運動野、人の話を聞くために側頭葉の聴覚野、さらに記憶に関わる海馬かいばや考える過程で前頭前野ぜんとうようぜんやも働きます。会話はまさしく脳をフル回転させる作業なのです。

脳をフル回転させる

 

 

2.人と会話することで脳トレができる!

人と会話をすることの第一の効果は「脳の活性化」です。

会話をするときの一連の流れをイメージしてみましょう。しゃべる、相手を見る、話を聞く、内容を理解する、適切な反応を考える、記憶する…。

会話をしている間中、この作業が繰り返し行われ、しかも内容は刻々と変化するため、脳は膨大な量の情報処理を継続して行うことになります。また、舌や口を動かすために前頭葉の「運動野」が、人の話を聞くことになるので側頭葉の「聴覚野」が、さらに記憶に関わる海馬も働くなど、脳のネットワークが活発に働き、広範囲で脳が活性化されます。

このように、誰かと会話をすることは脳のトレーニングにもなるのです。

 

3.人との会話はストレス解消にも効果的!

もう一つの効果は、健康の敵である「ストレス」の解消です。
「イヤなことがあっても人に話したらスッキリした」という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

誰かに何かを伝えようとして話す時、事柄を整理しながら話をします。話をすることで、自分の中で漠然とした不安やイライラを改めて振り返り、整理することができるのです。また、今どんなストレスに晒されているのか、何が原因なのか、どうしたいのかを把握し、解決の糸口が見つかったり、ストレスと感じていたことがたいしたことではないと気付いたりして、ストレスが解消・軽減していくのです。会話を通して自分の気持ちを相手に伝えたり、人の気持ちを理解したりすることができれば、信頼関係を築くことができます。既に信頼関係を築けていれば、話すことで心が落ち着くでしょう。
認知症予防のために、脳に刺激を与え、ストレスをためない生活を送るようにしたいですね。

 

4.仕事の会話より雑談、顔を合わせて多人数でするのがおすすめ!

よりよい健康効果のためには、連絡や報告がメインとなる仕事上の会話よりも、新たな発見や変化に富んだ雑談やプライベートの会話の方がおすすめです。自由にやりとりをすることや、「どんな話題にしようか」と考えることは脳に良い刺激を与えます。

また、顔と顔、目と目を合わせて「視覚」を刺激しながら会話をすることもポイントです。

 

5.まとめ

脳のトレーニングになって、ストレス解消でスッキリ!普段の何気ない会話にもこのような健康効果があるとはうれしい限りですね。「話すのが苦手」という方は、ご家族や職場の方など身近な方との会話を増やしてみたり、一緒に出かける機会をつくったりしてみることから始めてはいかがでしょう。

 

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