姿勢が悪い状態が続くと、腰痛などの体の不調に繋がりやすいので、普段から正しい姿勢を心がけている人は多くいると思います。
ただし、長時間に渡って正しい姿勢を保つことは、意外と難しく、デスクワークなどで長時間座って作業することが多い現代において、腰痛の悩みが尽きることはありません。

この記事では、腰痛に悩んでいる方へおすすめしたいクッションの種類を、タイプ別・素材別に紹介します。クッションを選ぶ際に注目したい3つのポイントも解説するため、クッションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1.腰痛を引き起こす原因は「椅子のクッション」

現代では、オフィスでのデスクワークや自宅でのPC作業などで、長時間椅子に座ることが多くあります。そういった生活スタイルを送っていると、目の疲労以外にも、首や肩、腰の痛みといったものを感じる場合が多くあります。

一般的な勤務時間は1時間の休憩を含めた9時間ですが、休憩時間を除いた8時間のうち、小休憩やトイレなどを除いても、座っている時間が6~7時間を下回ることは基本的にないでしょう。

すべての原因が長時間の座り作業にあるとは言えませんが、6時間以上も座りっぱなしでは、血行や体のこりなどに影響することは間違いありません。

また、長時間同じ姿勢を続けていることと同時に、椅子の状態、とりわけクッションの状態が悪化していることも、腰痛を引き起こす原因の一つとなっています。

以下は腰痛の原因となりやすい代表的な椅子の状態3つと、それぞれにおすすめするクッションの種類です。

 

クッションが柔らかく姿勢が安定しない

  • ・少し動いただけで体が沈み込む
  • ・姿勢が崩れやすいため、骨盤を立てた状態を保てない

おすすめするクッション

  • ・座布団

 

クッションがへたった椅子を使い続けている

  • ・体圧をうまく分散できない
  • ・臀部周辺の痛みを引き起こすことがある

おすすめするクッション

  • ・座布団
  • ・シートクッション

 

 

正しい姿勢で座れていない

  • ・椅子の高さが調節できないため、机とのバランスが悪い
  • ・椅子の形状が体と合わず、背骨がS字カーブを保ちづらい

おすすめするクッション

  • ・座布団
  • ・ランバーサポート(腰クッション)

2.腰痛におすすめ!クッションの種類

腰痛の原因が椅子のクッションにあると分かっても、そう簡単に買い換えられるとは限りません。中にはデザインが気に入っているのに、同じものが見つからないといった場合もあるでしょう。

ここでは、仕事場で勝手に椅子を取り替えられない場合や、お気に入りの椅子を使い続けたい場合などに、今の椅子と組み合わせて腰痛対策ができるクッションを紹介します。

2-1.椅子に取り付けられるタイプ別3選

椅子に取り付けられるタイプのクッションは主に以下の3種類があります。

 

  • ・座布団
  • ・ランバーサポート
  • ・シートクッション

以下の表はこれらのクッションの持つ、それぞれの特徴や用途、役割などを纏めたものです。

座布団
特徴
  • ・素材も様々、用途によって選びやすい
  • ・サイズも幅広いため、椅子に合わせやすい
  • ・カバーの付け替えも容易
用途
  • ・椅子の座面に設置する
役割
  • ・へたって失われた椅子のクッション性を補うことができる
  • ・座面と接する部分の圧力を分散できる
  • ・臀部の痛みや疲労を和らげる効果が期待できる
ランバーサポート(腰クッション)
特徴
  • ・コンパクトで邪魔になりにくい
  • ・取付位置の調整ができ、体格に合わせやすい
  • ・オフィスチェア一体型と後付けタイプがある
用途
  • ・椅子の背もたれに設置する
役割
  • ・背骨がS字のカーブを描くことをサポート
  • ・自然に姿勢を正してくれ、体への負担を軽減可能
シートクッション
特徴
  • ・カーシートに設置できる商品もある
  • ・しっかり固定できるものが多い
用途
  • ・背もたれから座面にかけて全体的に設置する
役割
  • ・イス全体のクッション性を補える
  • ・椅子自体に直接汚れや臭いが付かないようカバーできる

2-2.クッションに使用される素材4選

ひと口にクッションといっても、使用されている素材は様々です。現在クッションに使用されている主な素材は、以下の4種類があります。

  • ●綿・ポリエステル素材
  • ●高反発ウレタン
  • ●低反発ウレタン
  • ●等反発ウレタン

以下は、それぞれの素材における特徴やメリット・デメリット、その素材が向いている方を纏めたものです。

綿・ポリエステル素材
特徴
  • ・クッション性があり座り心地が良い
  • ・一般的によく使われている
メリット
  • ・軽くて安価
  • ・姿勢を楽にしてくれる
デメリット
  • ・へたりやすい
向いている方
  • ・座り心地を重視したい方
  • ・試しに使ってみたい方
高反発ウレタン
特徴
  • ・低反発ウレタンに比べると硬めで弾力感がある
メリット
  • ・劣化しにくい
  • ・軽くて扱いやすい
  • ・ダニが繁殖しにくい
デメリット
  • ・価格が高い
  • ・洗濯ができるものが少ない
向いている方
  • ・正しい姿勢を保ちたい方
低反発ウレタン
特徴
  • ・弾力性と粘質性を兼ね備えている
  • ・加えられた力に合わせてゆっくりと形状を変化させる
メリット
  • ・体圧を分散させる
  • ・無理な姿勢になりづらい
  • ・安価なものが多い
デメリット
  • ・洗濯や天日干しができないものが多い
  • ・通気性が悪い
  • ・寿命が短い
向いている方
  • ・座ったまま長時間作業する方
等反発ウレタン
特徴
  • ・低反発と高反発の良い特徴を併せ持つ
メリット
  • ・適度なフィット感がある
  • ・通気性が良い
デメリット
  • ・重量がある
向いている方
  • ・正しい姿勢を保ったまま長時間作業したい方

3.腰痛に困ったときのクッションの選び方3つ

 

腰痛の軽減が期待できるサポートクッションは、その形状や素材の組み合わせも様々な商品が存在します。あまりにも種類が多いため、それぞれの違いが分からずに、なかなか選びきれないことも珍しくはありません。

ここでは、使い心地の良いクッションを選ぶために、各クッションを比較する際の基本となるポイントを3つ紹介します。

3-1.サイズ

まず椅子の座面とクッションのサイズが合っているか、きちんとチェックしましょう。椅子よりも大きなクッションを選んでしまうと、座った時の安定感が損なわれてしまいます。椅子の座面に対してピッタリな、または少し小さめのサイズを選択すると理想的です。

特に椅子の座面自体が小さめに作られていたり、丸い座面に対して四角いクッションを選んだりした場合には、必ずサイズを計測し座面に収まるかどうか照らし合わせてください。コンパクトサイズのクッションであってもはみ出る部分が多くなると、バランスが崩れてしまって正しい姿勢を取れない恐れがあるため、気を付けましょう。

3-2.機能性

クッションを選ぶ基準として、どのような機能性を持っているかも大切です。

人気の高いウレタンフォームは洗濯できない商品が多いですが、中には丸洗い可能な商品も販売されています。汗や汚れなどの衛生面が気になる方は、洗濯機で丸ごと洗えるウォッシャブルタイプを選ぶと良いでしょう。

中央に穴が空いたドーナツ型円形クッションは、お尻の血行を妨げにくいという特徴があり、お尻と椅子を密着させない作りのため、痔に悩んでいる方に特におすすめです。

新幹線などで長距離間の移動をよくする方には、小さく折りたためて携帯できるタイプのクッションはいかがでしょうか?ネックピローやランバーサポートとして使用できる商品もあるため、一つ持っているだけで様々なシーンでの活躍が期待できます。

他にも通気性の良いメッシュ生地の使用や、座面に対する滑り止め付き、季節や椅子の素材などによって選ぶ基準は異なります。

3-3.デザイン

腰痛をサポートするクッションといえば、ダークカラーや味気ないデザインをイメージすることが多いことでしょうが、最近は地味なものだけではなく、華やかな色合いのサポートクッションも増えており、商品のラインナップを見ていてもそのデザインは様々です。

綺麗な色や可愛い柄を取り入れたクッションを使用することで、仕事時のモチベーションアップに繋がる可能性があります。また、家庭用として購入する場合は、周囲の目を遠慮する必要もありません。インテリア性を重視してオシャレなデザインを追求してみても良いでしょう。本体のデザインに好みのものが無い場合は、カバーを利用することもおすすめです。

まとめ

長時間のデスクワークが腰痛に繋がっていると分かっていても、簡単に仕事内容を変えられる方はそういません。しかし座り方一つで腰痛を軽減できるのであれば、ぜひとも正しい座り方を取り入れたいところです。

正しい姿勢を長時間保つためには、現在の椅子、とりわけクッションの状態を見直すことが大切です。まずは今使用している椅子の状態を確認し、サイズや機能性などがあったクッションを活用することで、腰痛などの悩み改善が期待できるでしょう。クッションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

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