アラフォーの監視役 | キモノ・ナビゲーターみゆきの自由奔放ブログ

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家業の呉服屋3代目は継がず、自分らしいキモノ屋をやりたい!と美と遊が交りあう店作りをコンセプトに、キモノ屋『美遊着』を今年6月にオープン

嫌な役どころのおアラフォーMIYUKIです




今日のお題は1月3日の静岡市合同成人式にての新たな必達目標







アラフォーのエリアは昨日のブログでちょっとお話しさせて頂いた様に、



本日は静岡市の合同成人式がありました



朝は6時からスタッフ一同集合



一番早いお客さまは7時からヘアメイク・着付がスタートとなりました



毎年ですが、お客さまが99% 




ご予約時間よりも早めにご入店頂ける為本当にご協力頂けることに感謝です






ここでのアラフォーの役目は着付けの監視役からスタート



合格した着付師さん達の成人式当日の再度細かい部分の監視役です




翌年に、毎年恒例の着付師さん達の試験があります



しかし、合格したからと言っても 当日はまた違うんです



なんせ、本番



お一人のお嬢さまのお振袖の着付を30分以内で行う予定で、




1人の着付師さんの着付が10名以上の為、




ゆっくりしたお試験とは大違い!




お試験の時は出来たのに、当日はなんで~なんてこともたまにあるのです



でも、お試験をさせて頂くようになってからは監視度もかなり違ってきました






悪代官のアラフォー監視役は着付の一発目、まず腰紐の固さからチェック



腰紐の固さだけでなく、この腰紐の締める位置でも違ってきます




そして、着付師さんがただ力任せでなく 締めるポイントも押えられているかも



チェックです



なんせ、約10名以上の着付の為 無駄な力を使って体力を消耗すると




30分で仕上らなくなるからです




腰紐は一番!着崩れたらお嬢さま達が どうしょうもないところなんです








偉そうに着付の監視役と聞こえるかもしれませんが…



これは私にしか出来ない役だと思います



そして、必要な役割だと私は思います



当日の着くずれる事故率を下げるのには今はこれが一番なのです






それでも、当店はお試験をしても、100%以上の完璧ではないはずなのです







なぜ? この監視役までに至ったかは 私も着付で失敗があったからです


入社した十数年前、着付師さんの人数が足りず 式に間に合わない~!



時間がヤバいと思い、


私は軽はずみにお振袖の着付も出来ると思い込んで



着付をさせて頂いた事が一度ありました




その結果 まくらの位置が悪く 帯を着崩してしまったのです




その、ご家族さまにも お嬢さまにも取り返しのつかないご成人式をしてしまし




たのです







そこから、着付師さんが不足にならないよう 



もっと入念なる 各自のお嬢さま方の成人式の着付・ヘアメイク表



出来たのでした






でも、一難クリアーするとまた一難






その後は、着付師さんの技術をなるべく一律に足並みを揃えること!が課題



でした



思い出すと、ちゃぶ台をひっくり返すという言葉が合うほど着付師さん達に



激怒したこともありました




私の人間的許容範囲の狭さと、着付のプロだろう!当日出来て当たり前って




思う 怒りとの合い交った爆発でした



あのちゃぶ台事件は、美容院を経営している弟の耳にも入り



『姉さん、あそこのキモノ屋の娘さんは凄い!って聞いたんだけど』って




(悪い意味です💦)、私の耳に入ってきました



その時、私は『着付けでお金もらうんだからあったり前だ!プロ意識がな




い!!!』って息巻きましたが……





今思うと、当時の私の人間的許容範囲の狭さがゆえ 




着付師さんたちを巻込めなかったんだと、今だからわかることです(;´・ω・)



また そのお蔭で、着付師さんのお試験をさせて頂ける形にもなりました








そして、ありがたいことに ちゃぶ台事件の着付師さんの何名かは私の前から





消滅してしまいましたが、





今だ協力して残って頂けた着付師さんたちもいます









私、今年 新店舗でやりたい やるべき私の課題と思うことも決りました!






今年は、ただのお試験だけでなく、






みんなで楽しく着付のお手合わせをさせて頂く時間を作らせて頂いてから、





お試験をさせて頂きたいと思います






そしたら、楽しさのお手合わせから 厳しさも笑顔から乗り越え






もっとより良い着付けが生まれるのではないのかと思いました







今回、これを痛切に感じたのは





それぞれのお嬢さま達の帯揚の素材・柄・刺繍により、






帯揚一つにしても 帯揚の出し方・見せ方が違ってくるので







これは、感性に通じるものだと感じたからです







技術だけでは感性は補えない為、






これは楽しみながら 着付師さん達と一緒に勉強していくべきだと思いました





そして、今年は1人の着付師さんが舞台には立てませんでした




全ての着付師さんを合格に導かせて頂きたいと思います





そして、当日の監視役の私と着付師さん達が




もっともっと笑顔で成人式当日を迎えられるようにさせて頂く





という目標が立ちました














明日、明後日は高校の成人式を迎えられるお嬢さま






1月10日11日は、もう いっちょ地区別の成人式があります





気を抜かず、行きたいと思っております<(_ _)>














何よりも心強いのは、一緒にご協力頂ける着付師さんがいるということです




私とほほ同年代のアラフォー着付師さんです






S先生のこれに完璧はないという!姿勢が好きです






お力をお借りして、今年のカリキュラムを一緒に制作させて頂こうっと!