岸野組打ち上げ中のこと。
座長の岸野さんに挨拶しながら隣に座って飲んでいた時のこと。
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「あん時さー
(17年前の下北沢演劇祭の時)
稽古中、役者の誰かが『私できません~』とか言ったんだよね、そしたら紀ちゃんが『やる前から出来ないなんていうんぢゃないよ!』って怒ったんだよ。俺嬉しくてさ、そのときの事よ~く覚えているんだよ。」
と、なんだか懐かしくも気恥ずかしい話をされました。

若かったし、言い方もストレートできっと言われた方も驚いたに違いない(笑)

でも。
「そういうところ、今も昔も変わらないなぁ~」
と続いた言葉は最高の賛辞にきこえました。

稽古場で『できません』はあり得ない言葉。
例えば、“空を飛べ”という演出がついたら役者は飛ばなければならない。
あー重力に逆らえというのではありませんよ~。飛んでいるようにみえる・感じる演出をつくればいいのです。
演出家が“演れる”と思ってつけてくれるアレコレに役者は応えたいものだしそれこそ創り手の醍醐味だったりするのだし。


更に!岸野さんのイイ声は
「体型は2倍になったけどな」
というオチまでついていましたけどな。