大分んしぃ -5ページ目

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

アミューズソフトエンタテインメント
プルーフ・オブ・マイ・ライフ (2005年アメリカ)

グウィネス・パルトロウ、アンソニー・ホプキンス、そして最近一際輝いているジェイク・ギレンホール。質の高い演技力の応酬のような映画でした。特にグウィネス・パルトロウは相変わらず綺麗で子持ちとは思わせないほどキュートで今作のように少し陰のある役がとても似合ってました。


家族のために学業を諦め家族に尽くし、そして自分を縛っていたものが解けた今、これからをどう生きていくのか?過去は無駄だったのか?無駄ではなかったのか?それとも必要なものだったのか?これから先を生きていく上で過去をどのように捉えていくのかは自分自身。そう説いているような映画でした。また知的な雰囲気を感じさせ、自分自身もそうなれるような不思議な映画でもあります。とてもコンパクトにまとまっている映画です。


何かのために夢を諦め、またそれに取り組むことはとても困難なことです。その才能が十分にあれば先は明るいものですが、十分な才能がなく努力で補おうとすれば2倍の労力を要する。大抵の人は後者でしょう。後悔するよりも困難の中を生きていくほうがいい。コブクロの人がいいことを言ってました。『100回の失敗よりもたった一回の諦めが夢を崩す。そう思ってやれば怖いものなんて何もなかった。』いい言葉ですね。

ヴェニスの商人

ポニーキャニオン
ヴェニスの商人 (2004年アメリカ・イタリア・ルクセンブルグ・イギリス)

素晴らしい映画でした。物語が展開するたびに感情が左右に振り回され、ラストに残った感情は何だったのか?様々な思いが交錯し結局まとめることができない。もやもや感がずっしりと居座るような感覚です。法廷でのやりとりはスリリングで『一休さん』を思い出させるような頓知、サプライズな一仕掛けもあり楽しめます。また演じる側が素晴らしいです。アル・パチーノは言葉が要らないほどはまり役ですし、あとはリン・コリンズという女優の演技がとても良かった。僕はこの人のこの作品の演技を絶賛したいです。この作品のテーマは貪欲なのか?権力なのか?傲慢、正義、それとも愛なのか?観る者によって感想は様々な作品だと思いますが、僕は素晴らしい作品だと一押しします。


新聞の投書を観るのが好きでよく観てます。左より思想の投書、ちらしの裏かブログにでも書いてろよというような中高校生の投書、あの頃はよかったと戦後を支えた当時の日本を称える老人の投書、ゲームやバラエティーがいじめを生むと信じて、生徒達と向き合わず新聞に投書する生徒になりたくない先生NO.1な教諭の投書・・・。世の中は不満に満ちてます。読み終わった後の感想は『あなたの主張は解った。理解した。で?それで??』。投書を読むとフラストレーションに満ちます。それでも止めれない。人の考えを聞くのが楽しいので止めれない。満足して、不満になる。また逆も言える。不満だから満足するよう動く。今足りないのはこういう考えだと感じます。

レアル・ザ・ムービー

ポニーキャニオン
レアル ザ・ムービー (2005年スペイン)

非常に腹立たしい作品でした。”ドキュメンタリー映画”で”レアル・マドリードの選手達に密着”という謳い文句にまんまと乗せられました。『6月の勝利を歌を忘れない』のように本当の意味で密着を期待していたのですが、所々に選手たちが出てきて適当なこと言って5つの都市でわけのわからないレアルに関連したドラマがあって、特に日本のドラマが腹立たしい。これは”レアル・マドリードと結ぶオムニバス映画”。これなら絶対に観ることはなかったです。こんなこと思うと『6月の勝利の歌を忘れない』が本当に素晴らしい映画だったと実感します。


レアル・マドリードに密着でき、もし僕がこの映画を作る製作者なら、「マドリードの人たちはどうしてここまでサッカーに夢中になるのだろう」という疑問符を打ってレアルの選手に密着しその理由を体感するような構成をとりたい。レアルという超一流の素材を無駄にしたくはない。素材がよくても構成が悪ければ作品としては”面白くない”のレッテルが貼られるのでしょう。

ダ・ヴィンチ・コード

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション ミニクリプテックス付き (2006年アメリカ)

世間が騒いでいたので釣られて原作を読んでみたらこれがハマって公開時に映画を観ることが出来なくDVD解禁を待ち望んでいた作品です。原作は申し分ないが映画としてはどうかと思っていましたが、これが大変解りやすく非常に面白い作品でした。また数々の貴重な美術品、歴史に触れることができ物語以上に希少価値のある作品だと僕は感じています。歴史的ロマンスも楽しめますし、また謎解きも含まれている上質な映画。是非楽しんでください。僕はこのクリプテックス(画像の円柱の物体)というのが欲しくなりました。また余談ですが原作のダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズ『天使と悪魔』も映画化決定みたいですね。是非トム・ハンクスは外さないで欲しい。ジャック・ライアンに変わる僕の中のヒーローシリーズに成長してほしいものです。


数々の謎に触れ世界は素晴らしいなと感じました。”地理”でなく”世界史”を”選択科目”にすればよかったと今になって後悔しています。世界史は素晴らしいですよ、ほんと。


アサルト13 要塞警察

ポニーキャニオン
アサルト13 要塞警察 (2005年アメリカ・フランス)

観る前は少しB級映画ぽいと感じ、胡散臭い映画かもと思っていましたがこれが面白かったです。久しぶりに骨太なアクション映画を観ました。雪の中で繰り広げられる銃撃戦がとても良い雰囲気を出していて一層映画を盛り上げています。ちょっとしたサスペンス要素も取り入れていますので飽きることなく見る事ができ、突如起きる銃撃戦に興奮します。またクリスマスでなく大晦日に起きるというのがちょっと気に入りました。今まで観たアクション映画で上位に入る作品だと思っていますのでアクション映画好きな方は是非観てください。


雪のなかで行われる銃撃戦というのが僕はなぜか好きでクリスマス時期になるといつも『ダイハード2』を観たくなります。誤解して欲しくないのですがこの作品の銃の音に重みがあって好きです。音楽とは違って効果音”音”という要素も映画には必要ですね。