アメリカの大学の評価項目の中に[多様性]という単語がある。

日本の偏差値大学はイノベーションで先進国中最下位なのは[多様性]に欠けているからで。

思考の出口は科学でないと意味がないけど、思考の入り口は漫画チックな空想で良いのかも知れない。

見方や考え方の違うタイプも必要で、日本では教科書しか認めず、教科書と違うと[✕]をつけて落としてしまうので、偏差値大学には漫画チックな空想する学生はいないし、見方や考え方の違う学生もいない。

[多様性]に欠けている。

イノベーションの入口は、漫画チックな空想だったり、変な発想なので、おそらく答えに行きつけない。そこから刺激を得る二番手という、違うタイプが必要になってくる。

ユダヤ人にとって現状維持は最悪で、常識は自分を守ってくれない。

壊したいという感情から否定で、ものを考えているのかも知れない。

ユダヤ人に学者や芸術家が多いのは、評価が欲しくて、結論から考えて、知り得る知識を都合良く解釈して、話を作っているからかも知れない。

話を捏造している。

かなり、ズルをしてる。

しかし！

それで良いのかも知れない。具合が悪ければ、最初から作り直せば良い。

王貞治は日本刀を振っている。

意味が分からない。

「分からない？」と挫折して、先に進めない。

しかし最初から作り直すことで、ヒントは山ほど見つかっている。

一分で模範解答を即答しなければいけないテストが原因して、偏差値大学はイノベーション能力を失っている。

むしろ何度も作り直すことで気付いているのに、一分で模範解答を即答することに何の意味があるんだ？

小津安二郎の映画は極平凡な日常生活を描いているのに、多くの人が感情移入している“分かりやすさ”は、一体何だろう？

時間がゆっくりと過ぎて、一言一言を、かみしめるように見せている。

小津安二郎のような映画監督が、再び生まれてくるためにも、模範解答ではなく、自分のために、自分の自尊心を満たしてくれる、どんな「美」を思い描いているかという見方で見えてくる。

『東京物語』が小津安二郎の[美]なのか。

龍安寺の石庭には答えはない。

時間がゆっくりと過ぎていく。

権威主義をリセットする場所なのかも知れない。

一本足打法も、最初から組み立て直すと、ヒントは山ほど見つかっている。

スティーブン・スピルバークは、いかにもユダヤ人的で、面白いと感じた[答え]を、てんこ盛りにしている。

小津安二郎の映画にも答えはない。

時間がゆっくりと過ぎていく。

古くなっても価値を失うことはなく。

もう一度、時をリセットすることで、龍安寺の石庭のように、それぞれが自分の[答え]を感じる映画なのかも知れない。

一本足打法という古い知識から、新しい[ひらめき]を得ている。

[ひらめき]は突然の変化で、イレギュラーバウンドをしている。

連想が働くのも、実態はイレギュラーバウンドかも知れない。

「最初は非科学的な空想で良いんじゃないの。」

思考の入り口には答えはなく、ゆっくりと、そして連想を働かせる日本的な考え方で良いのかも知れない。

小津安二郎 4