xsfkrektr65のブログ

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戸の外へ出た。「一体昨夕
ゆうべ
の事は事実だらうか。今にあの父親が来るだらう。そしたら娘が何もかも話すだらう。あいつは悪魔だ。まあ、己は何をしたのだらう。あそこには斧がある。己のいつかの時指を切つたのが、あの斧だ」。セルギウスは斧を手に持つて、庵室に帰つた。
 世話をしてゐる僧が出迎へた。「薪をこはしませうか。こはすのなら、その斧を戴きませう。」
 セルギウスは斧を渡した。そしてマイIP庵室に入つた。娘はまだ横になつたまゝでゐる。眠つてゐる。セルギウスはひどく気味悪く思つて娘を見た。それから兼ねてしまつて置いた百姓の衣類を取り出してそれを着た。それから剪刀
かみそり
を取つて髪を短く切つた。
 セルギウスは庵室を抜け出して、森の中の道を河に沿うて下つて行つた。此河岸をばもう四年以来
このかた
歩いた事がないのである。