学園に行こうと玄関に向かうと何故か猫がいた。
ドアの真ん前にどっすりと太ったふてぶてしい茶白のぶち猫が道を塞ぐように座っていた。
学生かばんを肩にかけ、お茶のペットボトルを右手いっぱいに持った紡と学生かばんを何故か持っていない身軽な番は靴を履こうとしたところで一時停止した。
「兄さん、猫がいるのじゃ」
やたらうれしそうに紡は猫を指差しながら後ろにいる兄こと番に声をかける。どうやら職業からなのか猫は好きなようだ。
「いや見てわかりますから」
逆にかなりうざそうに眉間にしわを寄せて猫を見る番。動物は好きだが今は学校に行きたいらしい。
少ししてから、いったいどうやってこの猫は入ってきたのだろうか?と2人ともいぶかしげに首をかしげた。すると猫はみゃーと1鳴きしてから紡の足にすりよってきた。
それにすっかり気をよくした紡は右手に持っていた大量のペットボトルのひとつを抜き出した。
「きっと猫さんおなか空いてるじゃろうし、これを飲むといいのじゃー♪」
にこにこと笑いながら蓋もあけずに猫に差し出し始めた紡。
猫は不思議そうにペットボトルを眺めた。てぃ、と前足でペットボトルを倒してみた猫。だが蓋が開いていないため中身が出てこない。その後遊び道具と思ったのかペットボトルを転がして遊び始めた。紡は早く飲まないかな?と楽しそうに猫を眺めている。
一方番のほうは紡が猫がお茶を飲むまでここにいそうなので少しイラつき始めた。
実は昨日、明日は僕が日直だから早く行くのじゃー!と言っていた紡。が猫との遭遇により登校を遅らしているということが番は腹がたってきたのだ。
「おい、紡。早く学校行きますよ。今日は日直なんでしょう?」
「猫がお茶のむまで家にいるー」
どうやら本当に飲むまでいる気でいるらしい。じぃーとペットボトルで遊び続けている猫を見続けている。もちろん蓋はしまったまま。
ついに番も我慢できなくなり、紡の腕をつかみ靴を無理やり履かせようとした。
「何するんじゃよ!?」
靴をいやいや履いてから腕をふりほどくとペットボトル(お茶)を守るように右手を持ちやすいようにくみなおす。
「たかが猫で学校遅刻する気か!?とっとと行くぞ!」
再び腕をつかんで連れて行こうとすると紡は抵抗して足で地面を思い切り力いっぱい踏み込んだ。
「やーーだーー!猫をほってはいけないのじゃよーお茶を一口でも飲んだら行くから頼むのじゃー」
「だーーめだーー!猫より学校の方が大事だろっ!?ほら、その猫をとっとと外に出していくぞ!!」
とりあえず途中のを
