第一章ジケン
「2人はいつも一緒だね」
よく言われる。
大がつくほど仲が良い。
私はそこそこ勉強もスポーツも出来る。
が、彼女は違う。
勉強、スポーツ、共にダメで、
芸術的に才能がある。
音楽を始め、書道、美術、家庭科にはありふれた才能を持っている。
また、自身でも小説を書いているらしく、いつもノートと、ペン、メモを持ち歩いている。
彼女の発想力は素晴らしい。
しかも容姿が整っていて、老若男女問わず人気者だ。
私たちは二人揃うと何でもできる。
私は勉強、スポーツ。彼女は芸術、会話、容姿。
そんな私たちはいつの一緒で仲良しでまるで姉妹のようだった。
*
そんなある日―
そうこれが運命の日だった。
私はいつものように彼女の家へ足を運ぶ。
「理彩ーー」
彼女の名前を叫んだ。
しかし反応がない。すこし嫌な予感が頭をよぎった。
私はもう一度叫んでみる。
「理彩ーー」
すると部屋の窓が開いて彼女が顔を出した。
「ごめんね、すっかり寝てた。」
私は胸をなでおろした。
*
いつものように学校へと向かっていた。
すると突然彼女は、深刻そうな顔で、
「ちょっと忘れ物したから、家にもどるね。」
「分かったー」
そう言うと、彼女は踵を返した。
わたしは彼女の表情の変化に気づくことが出来なかった。
*
学校で彼女が私のクラスを訪れてきた。
彼女のその目は虚ろだった。
「どうしたの?」
「紗帆、今日は私用事あるから先帰ってて。」
「…わかった」
私はなんとなくいつものことだと流してしまった。
*
その日なんだか異様な眠気が襲い、私は家に帰ってからすぐにベッドに倒れ込んだ。
それからどのくらいの時間が経っただろう。
時刻は8時。3時間も寝ていた。
それにしても嫌な夢を見た。
なぜ…こんな嫌な夢を…
内容は…親友が死に至る夢―
まさか…ね。理彩に限って…ね。
しかしここ最近の彼女の様子は明らかにおかしかった。
明日、彼女に悩みを聞いて力になってあげなきゃ。
いつものように両親の帰りは遅い。
私はいつものようにポストの郵便物を確認する。
そこには私宛に手紙が入っていた。
「理彩…?」
手紙の封を切る。
3枚の便箋が入っていた。
1枚目 Shine
2枚目 2099
3枚目 9089
なに…これ…?
暗号のようにアルファベットと数字が書かれているが私には理解ができなかった。
この時もう既に手遅れだということすら私はまだ知らない。
*
1話はここまでです(*˙︶˙*)☆*°
タイトルが日常に潜む影に決定いたしました(^^)
これからも読んでいただけたら幸いです。
閲覧ありがとうございました。