最初に足先に違和感覚えたのが6年前。その後痛みと闘い続けた期間が2年強。普通の生活に戻れてから3年半経過した。
その後一度も再発無し。現在は四つ這いになって背中を丸くした時にだけ、鈍く右足の側面に痛みもどきがあるのを遠くに感じるだけだ。以前出来た事は全て元通りに出来る様になった。痛みで身体と心の置き場が無く朝まで泣きながら過ごした日々を思い出すと、普通の日常生活が送れる事がどれだけ幸せな事かと感謝せずには居られない。
時の流れと共に抱えていた悩み事の種類も変わり、自分の置かれた状況も変わる。常に移り変わるのだとしたら、再び苦難の状況に立ち向かわなければならない時も来るだろう。
また心や身体が硬ってしまったら、その事に気付いて何とかやり過ごす事を心掛けたい。
時と共に必ず癒される日が来る事が分かったのだから。
身体が動くようになってから始めたホットヨガも心身の維持に役立ってくれている。

8/9からの続き

 まだ坐骨神経はかすかに痛むが、完治と言って差し支えはないと思う。MRI等の画像的には完治したかどうか2~3年経たないと診断出来ないそうだ。(完全に痛みが無くなってもヘルニアは吸収途中である事が多いという意味。)この病気は自分で「痛くなくなった。」と思えた時が完治と言えるそうだ。それこそ画像は関係ないのだ。

 

 闘病中、私が「痛い、辛い」と嘆くのを黙って耳を傾けてくれた人の存在は大きな助けになった。そして一連の経過を記してブログ上で知らない方々に読んでもらえた事で2年間の痛みが洗われたような気持になった。書き始めは「私の経験が同じように患っている人の何らかの助けになればいいな」という思いだったが、逆に助けられる形になった。文字に書くこと、そして誰かに読んでもらう事にはとても大きな意味があった。

 

完。

7/9からの続き

 新しく試した整体院でNHKスペシャル取材班著の本とDVD を毎日見るようにと指示される。「MRIの画像は気にするな、背骨の異常は腰痛や坐骨神経痛の原因では無い。痛みは自分の頭が作り出している。」といった内容だ。同様の事は夏木静子著の”椅子が怖い”や長谷川淳史著の”腰痛は〈怒り〉である”等で読んだ。大きなストレスから気をそらすために頭が痛みを作って気を紛らしているという。そう言われても自分の背骨のMRI画像は頭に刻み込まれ、飛び出した椎間板が神経を圧迫して痛いのだとしか思えない。 半信半疑ながら一応毎日DVDを見る。様々な意見や療法のどれか一つを「これだ!」とは信じる事も出来ぬまま、軽いストレッチ等しながら日々を過ごした。

 秋に入り、「無意識に寝返りが打てた」「腰を曲げて顔を洗えた」「車の助手席に2時間座っていられた」など出来ることが増えていく。目に見えて痛みが減ってきた。痛み止めのリリカ&トラムセットの減薬→断薬→カロナール→すべて断薬と順調だ。薬に助けられ、そして同じ薬に痛めつけられ、今は薬を断ち、歩き、座り、寝られるところまでたどり着けた。

 何が効いたのか判らない。施術のどれか?ストレッチ?DVD効果?枕元に置いた御札?何をしても劇的によくなったと言う事は一つも無い。それでも「治る時」がやっと来たのだ。あれこれやっているうちに少しずつ身体が緩み、最終的には「時間」が解決してくれたのだと思う。

続く。

6/9からの続き

長期間摂取し続けたリリカとトラムセットの減薬には頻発すると聞く離脱症状のようなものが出始めた。坐骨神経痛の痛みにも増して、この薬が抜けていくときの症状が最も辛かったように思う。気持ちが落ち込む。食欲が無くなり、恐怖感、不安感が押し寄せてきて息苦しくなる。めまいや頭痛、吐気が襲ってくる。気晴らしに劇場に出かけるも、緩やかな客席の傾斜が恐怖で座っていられない。目の前をプーンと飛ぶ蚊をパチンと潰すと、いきなり潰された蚊の気持ちになり痛くて辛くていたたまれなくなる。新聞やテレビなど刺激が強すぎて見られない。本や身の回りの品を所有している事が重荷に思えてくる。心身共に不調のオンパレードだ。食べられないからどんどん体重が落ちていく。自宅に引きこもり、近所を15分程度歩くのが精一杯だった。大学病院で相談するとドグマチールという胃薬兼抗うつ剤を処方される。徐々に食欲が戻り気持ちも楽になってきた。

続く

5/9からの続き
季節が春になるころほんの少しずつ痛みが軽減しているように思えてきた。夜も少しは眠れるようになった。とはいえ寝返りに一苦労するほどで安眠とは程遠い。それでも痛みのピークは越えたのだろうと思うと気持ちが軽くなった。が、梅雨に入ったころ痛みがぶり返し一睡も出来ない日に戻ってしまう。夜中の痛みで身の置きようがなく、丸めた毛布を抱えて四つ這いになるような体勢でしのぎながらウトウトと朝を迎える。大学病院のドクターもこの頃にはさすがに手術を視野に入れ始めた。ここで3度目のMRI検査を受けることになる。これだけの時間が過ぎ、あれだけ努力したのだから少しはヘルニアが小さくなっているかと思いきや画像に浮かび上がった出っ張りは全く縮んでいなかった。それでも「色がほんの少し薄くなっているから自然吸収に確実に向かっています。」との事。痛みは一進一退の日々が続くが何とかリリカ&トラムセットを少しずつ減らす方向に向かった。もうひと踏ん張りだと希望を抱いて減薬に臨んだのだが…。
続く
4/9からの続き
定期的に大学病院を受診し経過観察と投薬をしてもらいながら様々な治療にトライする。
●寝具をカチカチの硬いマットレスに変えた。▶痛みに変わりなし。
●いくつもの腰痛ベルト、コルセットを試す。▶痛みに変わりなし。
●鍼、灸、マッサージを続ける。▶痛みに変わりなし。
●スポーツトレーナーに体を見てもらい指圧のような施術を10回以上受ける。▶施術が強すぎて翌日真っ黒なあざだらけになるので中止。
●テレビでAKA博多法という施術を知り、全国に認定医が居るという。通えるところに予約を入れて20回ほど通う。 ▷こちらでは「この痛みに椎間板ヘルニアは関係ない。仙骨の問題だ。」との考えで、ひたすら仙骨辺りの調整をしてもらう。▶痛みに変わりなし。中止
●怪我の治癒が早まると言われている酸素カプセルに通い続ける。▶リリカ&トラムセットを飲んでいると頭がぼっとしてきて眠くなるので、昼間の休憩には役立った。が、痛みには変わりなし。
●痛い部分に毎晩ロキソニンテープ(シップ)を貼った。▶気休めになった。
●近所のお寺で病気平癒の護摩を焚いていただいてお札を枕元に置いた。▶ (゜-゜)
●何冊もの本やDVD、動画などを見まくった。▶坐骨神経痛、腰痛には世界中に様々な考え方と治療法があることを知る。
●エステでリンパマッサージを受ける▶痛みは変わらないがとてもリラックスできた。
 
それぞれの先生がそれぞれの持論をもって治療にあってくださった。合う人には即効性があっても合わない人には効かない。やってみないことには判らないので、痛い身体とかさむ出費に耐えながら手探りの数か月間だ。中には「トラムセット&リリカを止めカロナールというより軽い痛み止めに一日も早く変えるように。」という警告をする方もいたが、激しい痛みにとてもそんな気にはなれなかった。
続く
3/9からの続き
朝、昼、晩、就寝前にリリカ&トラムセットを飲みながら日々をしのぐ。しかし痛さは薬の効果を超えて日増しに強くなっているような気がした。別の大学病院でセカンドオピニオンを求めることにする。再度MRIとCTスキャン検査を受け「痛みを長く引きずっているから手術という選択肢はあり得るが、硬いものが神経を圧迫しているわけではないから自然吸収も十分望める。」との診断。また本で知ったレーザー手術の可能性を問うと「このタイプのヘルニアにはレーザーは向かないでしょう。」との答え。一口に椎間板ヘルニアと言っても骨の成分が出ているもの、髄核が出ているもの、髄核を覆っている繊維輪ごと出ているもの等色々あるらしい。こちらのドクターの丁寧な診察と誠実な物言いに救いを見出し、この病院にお世話になることにする。手術を見送り、それまで同様リリカ&トラムセットに加えて短期間ステロイド剤を飲むことになった。帰り際に渡された注意書きに「椎間板ヘルニアとの付き合いには時間がかかるかもしれません。その間自分が気持ちがよいと感じられるマッサージや灸、鍼などの施術を受けるのもよいでしょう。ただ痛いという気持ちにつけ込むような形で新興宗教まがいの勧誘や異常に高額な治療法を進められる等の被害にあわないように注意しましょう。」とある。確かに先が見えないまま強い痛みと共存していると、「藁にもすがりたい」という気持ちになる。スキだらけだ。
続く
2/9からの続き
痛そうにしていると、周りの人が色々な情報を提供してくれる。ブロック注射にも何種類かあるらしい。レントゲン下でポイントに打つ注射を行っている大きな病院に予約を入れて早速頼み込む。「今すぐに打ってほしい!」と。しかし「MRIで状況を見ないことには何の治療もできません。」とすげなく却下。仕方なくMRIの予約を取ってヨロヨロと帰宅。数日待ってMRI検査を受けることになる。自宅のベッドで仰向けに寝られないのに、狭いMRIの中で何分も動かずに耐えるのには参った。何とか終えて渡されたCDを持って数日後に再び診察。パソコン上に浮かび上がった私の背骨の状況を見てショックを受けた。4番と5番の間(背骨一つ一つに番号がついているそうだ。)から大きな椎間板が飛び出して神経がつぶれていた。レントゲンには映らない画像だ。「ブロック注射よりも手術を」と勧められ、骨の模型を使った説明を受ける。「全身麻酔で背中を1~2センチ切って骨に小さな穴をあけ、そこから顕微鏡を使って椎間板を取る」という。怖すぎてクラクラしてくる。「痺れや排尿排便の障害があるわけではないから手術は強制ではありません。よく考えてくださいね。」との事だ。その病院でリリカとトラムセットという痛み止めを処方され帰途に就いた。
 
”椎間板ヘルニア手術”というキーワードでインターネットで調べ続けた。「手術をしても多くの人が再発をしている」とか「手術をしてもしなくても3年後の結果は変わらないというデータがある」「椎間板ヘルニアは自然吸収されることが分かったので最近は手術をしない傾向にある」等、手術に関するネガティブな情報が沢山入ってきて手術に踏み切れずにいる間、処方されたリリカとトラムセットという痛み止めを飲み始めた。途端足元がふわふわして地に足が着いていない感覚になり頭がフワーとしてくる。睡眠薬を飲んだような、酔っぱらったような感覚。それでもこの時初めて薬によって痛みが軽減したのを体感する。「これらの薬の力を借りれば椎間板ヘルニアの自然吸収まで我慢できるかもしれない」と思い始める。
続く。
 
1/9からの続き
まいにち胃薬とロキソニンを飲みながら自営の仕事を続ける。どんなに薬を飲み続けても痛みは全く軽減されない。朝靴下を履くのに20分間格闘。前屈が出来ないから顔を洗えずクレンジングミルクで拭く。同じ姿勢を続けられないので座ったり立ったりを繰り返して昼間をしのぐ。夜間が最も痛くなる。寝るときに横向きもうつ伏せもできない。仰向けで痛いほうの右足の膝を両手で抱え込むと辛うじて寝ることが出来る。疲れて寝返りを打とうと試みるも10分かかっても態勢を変えられない。ドクターは相変わらず「必ず治りますから痛み止めを飲み続けてください。」の一点張り。知人からブロック注射ですっかり痛みが取れたという話を聞き、早速件の整形外科で相談するとその場で仙骨ブロック注射を受けることになる。坐骨神経痛も痛いがブロック注射も痛い!それでもこの痛みから解放されるなら、と体の芯にズーンと響き思わず「痛い!」と声が出る痛みに耐える。数日おいて3回繰り返すがほとんど変わりなし。私には向かないのだと断念。4か月以上飲み続けた痛み止めのせいか胃が常にムカムカして食欲をなくし、吐き気すら感じるようになる。記念日にフレンチレストランで食事を楽しもうと試みるが、口元にワインや食事を持ってきただけでムッと吐き気を催してトイレに駆け込む。が、吐けるわけではなくただただ苦しい。お行儀よく座っているのも辛い。フルコースが終わるまでの2時間地獄のひと時。無謀な試みだったようだ。
西洋医学だけではなく東洋医学に救いを求め始める。なかなか予約が取れないという評判の中国整体院に紹介を受けて受診すると「あなたの症状は治すのに大変時間がかかる。」と予言される。数回通うも施術料が高すぎてギブアップ。保険診療をしてもらえる接骨院で灸や鍼治療とマッサージを受け続け、整形外科から出されるままロキソニンを飲み続ける。
 
続く。
 右足の親指付け根に違和感を感じたのが始まりだった。長年共存している外反母趾の痛みだと思い、自分でマッサージをしたり専用のサポーターで対処しても変わりなし。それから半年の間に徐々に右の臀部から太もも、ふくらはぎの側部に痛みが走るようになり、それが激痛へと変化。まともに歩けず、椅子に座っていることも寝る姿勢も辛くなり、お辞儀の姿勢が全く取れなる。
 近所の整形外科を受診し、レントゲンや前屈後屈の様子から「椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」と診断。「腰痛を繰り返しているうちに背骨が劣化してヘルニアになったのでしょう。必ず治りますから痛み止めを飲んで様子を見て下さい。」との事で、胃薬とロキソニンを処方される。それまでにひどいぎっくり腰を4回経験している。そのたびにシップで冷やし安静を保つことで日常に戻ることが出来た。腰が重いな、と言う事も度々あった。そういったことの積み重ねかもしれないと納得し家路についた。
続く。