前記事に書いたように先月後半に1週間かけて北海道までドライブしてきました。ドライブといえば聞こえはいいのですが、実際には4トントラックで荷物を引き取りに行ったのですが。
まあこの話のオファーが来たときには半分冗談を言っているんだと思ったのですが、どうも話を聞いていると本気のようで「え、一人で?」と聞き返すと「2人だと費用が…」ということで「ま、仕方ないかぁ。他にこんな話を頼めるヤツはおらんだろうし、かなり困っているんだろうなぁ」ということで即決。とはいえ、こちらも基本クルマに乗るのが苦にならないとはいえ既に還暦を過ぎて数年、その上にこのところ腰痛の影響が脚に来ている状況で、やはり一抹の不安はありました。
話しを受けたあと現地での作業予定を確認し、そこを中心にどういう日程で動いたらいいのかを逆算して計画を立てました。一番苦労したのが宿泊先。乗用車で動くのなら思うようにできるのですが、トラックとなると話はそう簡単にはいきません。トラック駐車を受け入れてくれ、かつ費用も比較的安く、できるだけ高速のICに近い宿を探す必要があるわけです。プロのドライバーならそれなりのネットワークもあるだろうし、基本的にトラックの中で寝られるようになっているので最悪その手があるわけですが、社用車のトラックににわかドライバーではそうも行かず、その上に寝る時はできるだけ腰を休めさせたかったしでちょっと苦労しました。
これで行って来ました。
帰り道、盛岡の北の方でしょうか?
トラックは脚が遅くて乗用車のようにスピードが出せないので、私の場合だと例えば乗用車で800キロくらい走るのに休憩を入れて9~10時間あればいいのですが、トラックだと2割くらい余計にかかります(4トンなので大型のように90キロ以下ということはないのですが)。その上に休憩を増やして腰をいたわる必要もあるし。
結局初日の宿は福島県内で探したのですが、いいところがないため仙台まで走ることにしました。2日目は青函フェリーを下りて函館に、3日目は午前中に現場に到着するのでお客さんにトラックを置いて現地の同僚に乗せてもらい札幌市内の宿。4日目は午後に出発して再度函館、5日目は福島県内でトラックが停められる宿をゲット、6日目は最終日で帰宅ということで都合5泊6日、3400キロの一人旅が完了しました。
津軽海峡フェリー、函館港で乗船待ち。
結局初日は地元から北陸道・新潟・福島経由で仙台まで1000キロで約14時間、これはちょっときつかった…。2日目は仙台から青森まで350キロ、約5時間。その後フェリーに乗って4時間弱で函館着、そのまま郊外のトラック可の宿へ。この日は楽でしたね、ただフェリーの4時間が退屈で長く感じました。3日目は函館から札幌まで300キロちょい、4-5時間でお客さんに到着。
3日目の午後はお客さんで機械のバラシ・撤去の作業をし、4日目の午前に機械をトラックに積み込み、そのまま午後には函館まで移動。翌朝は朝一番のフェリーなので6時ごろには宿を出て、後は青森から約550キロ走って福島県内の宿へ、最後は福島から地元まで800キロ。こう書くと、プロのドライバーさん以外ならちょっと引くと思いますが、めったにできない経験だったので個人的には結構楽しめました。その上に6日間を通して天気は快晴。景色はおそらくこれ以上望めないくらいだっただろうと思います。北陸道に入ってからは北海道まで全線で雪をかぶった山々が見え続けてとてもきれいだったし空気も澄んでいたのでとても快適でした。
後に見えるのは函館の街です。
まあフェリーの予約の関係でその時間に縛られた以外は特に時間の制約はないので自分のペースで走ればよかったのと、基本一人で走るのが好きなので私としてはいい旅でした。それに最近のトラックはクルーズコントロールが付いているので、これが腰を守るのに役立ちました。帰り道は福井県に入ったあたりから急に桜が目につき始めました。やはりこのあたりから気候がガラッと変わるんでしょうね。お陰様で思ったよりも腰に来ることもなく、無事に3400キロ走りました。下の写真は帰社したときのトラックのトリップメーターで表示は3300キロとなってますが、これに自家用車での自宅との往復100キロが加算されて総走行距離は約3400キロとなりました。
帰り着きました。トラックでの走行距離、これに自宅との往復でトータル3400キロちょい。