先代のミライースが20万キロになり車検が来たので買い替えたと以前の記事に書きましたが、1カ月ちょいで3000キロほど走りました。そういうわけで中間報告でも。ちなみにグレードはXの4WDです。

まず全体的な先代との比較ですが、正直なところクルマとしての基本は先代の勝ちです。まあ私の好みによる主観的な判断なので、私の気に入らない点が、人によってはいい点にもなるのでそれなりに受け取ってください。
未だに違和感を感じている最大の点が足回り。「はっ、軽ごときで足回り?」と思われるかと思いますが、最近の軽の進化は驚異です。私も運転歴で言えば内外車約20台乗り継ぎ、走行距離も単純計算で少なく見積もっても150万キロ以上は走っているので、それほど物が分かっていない方でもないと自負しています。最近の軽自動車に乗ったことのない皆さんは是非一度試乗してみてください、進化具合にきっとびっくりしますよ。とはいえ、値段もびっくりの車種も結構ありますが…本音を言うと、Nボックスターボが欲しかったッス(涙)。
でまあ足回りですが、えらい柔らかくなってまして。今まで下り(!)なら普通車でもぶっちぎっていた山道のペースが一気に落ちてしまいました。これからはあおられるかもしれませんね…。柔らかいと言いましたが、一応しなやかになっているのは分かるのですが、ちょっと中途半端でアクセルを踏む足が緩んでしまいます。この比較は20万キロ走行して「バネが終わっちゃったかな」と思っていた先代がベースなのでかなり悲しい。
次にCVT。まるでトルコンのような感じでちょっとスムーズさに欠けているような。あっ、実は個人的にはCVTよりはトルコンの方が好きなのですが、CVTのトルコンぽい感触は嫌いです。この辺はこれから乗っていくに従って角が取れるかも、まあこっちが慣れてしまうというのが正しいかもしれませんが。
3番目がシート。もともと上級車種と比較すると薄っぺらいシートだったのですが、さらに薄くなっているような気がしますね。まあ私のようなプーさん体形(身長も体重も)の人間が乗る可能性は低いという想定なんでしょうね。大半の女性が乗る分には問題ないレベルだと思いますので。ただ、ヘッドレスト一体シートになったので肩を預けることができるようになったのはいい点です。でもその関係で前席+後席のフルフラットがなくなったのは残念ですが。
あと、肝心の燃費ですが、先代のモード燃費がリッター当たり27キロ(4WDなんで)で実燃費がこの時期(エアコン不要)なら24‐5キロ出ていたのが、新型は約26キロくらいです。モード燃費が32キロと約20%アップしたのですが、実燃費では5%しかアップしていません。少なくともいくらかは向上しているのですが、モード燃費で5キロアップした分はどこに行ったんでしょうね?何の価値もないモード燃費なんか無理しなくてもいいんですけどね、そっちに走り過ぎると三菱のようなことになるだけですから。まあ、今後は燃費表示も変わるので大丈夫でしょう。
これだけ書いてしまうといいところはなーんもないのではないかと思われそうなんですが、それなりに新型は新型です。最も進化の大きいのは「予防安全」です。標準で自動ブレーキやオートハイビームに前後センサー、それにLEDライトが付いてます。それに加えてオプションでバックモニターも付けたので、一部の上級車(普通車も含め)を除けばほぼ最新の内容です。これで年に数回里帰りをした時にしか車の運転をしない娘たちが乗ってもかなり安心できます。バックカメラのメーカーキットが1万6千円というのもありがたいですね。専門店で安いのを付けても2万はしますから。ナビは社外品を付けたので純正とほぼ同じモデルが7-8万は安くなりました。
個人的には安全装備に力を入れたうえで、旧型とほぼ同じ価格を維持するためにシートが安っぽくなったり、ほかにもコストをケチったところが目立つのは仕方ないと考えています。まあ私のような使い方をするユーザーはそれほど多くないですし、先代はダイハツもかなり頑張ったのが分かっていたので、そこから値段を維持しながら何を削るかというのは大変頭の痛い作業だったであろうと想像します。
足が柔らかいというのは人によっては乗り心地がいいということにもなるし、エンジンのパワーが落ちているわけでもないので、出足が悪いと言っても踏めば踏んだなりに流れにも乗れるし、山道が飛ばしづらくなったというのは事故のリスクが減り安全運転につながるとも言えます。燃費も決して悪いわけではなく、私の乗った先代の達成率が良かったというだけだし…。
あとはもう少し乗れば私の方が慣れてしまうだろうから、今感じている違和感もそのうちに無くなると思います。まあ、現実的な話を言えばミラとかアルトは軽・普通車を通じて日本の国産乗用車の最底辺な車種なので多くを望むのは酷なのと、その割にはかなり高い出来だと断言できます。
結論から言えば、やっぱりショボイ軽自動車とはいえ新車に乗るのは気分のいいものではあります(ニッコリ)。