久しぶりにミライースの話です。この話の前提になりますが、最近はスペアタイヤが装備されていないクルマが増えています。我が家のミライースにも最初から装備されておらず、その代わりに瞬間パンク修理剤がついています。このパンク修理剤というのは小さな穴くらいなら問題ないのですが、タイヤのサイドウォ-ルや大きな穴には対応できません。買ったときにスペアタイヤがないのを見て、ちょっと不安に感じましたが、まあどうしようもないので今はこうなんだと思っていました。
で、昨日ミライースで山の中を走っていた時右カーブで微妙な違和感を感じたので停車して確認したところ、左前のタイヤがペッタンコになってました。この時点では「パンク修理剤で治るくらいの穴だったらいいな」と思った程度でした。
取りあえずパンク修理剤を準備して修理作業を始めたのですが、そこで想定外の事態が…。まあ私もパンク修理剤を使うのは初めての経験だったため、取扱説明書を見ながら進めていたのですが、バルブのコア(自転車の虫ゴムのようなもの)を外さないといけないのが分かり、付属の道具で外そうとしました。この道具は樹脂製のちゃちなものでバルブコアに突っ込んで回した瞬間に「ボロッ」と壊れてしまいました。
この瞬間に「あっ、終わった…(泣)」と。
このバルブが外れないことにはパンク修理剤は使えないし、まじめに途方に暮れてしまいました。仕方ないのでロードサービスを呼ぼうとしたのですが、なんとまあ携帯が圏外、それも聞けば運悪くAUだけ使えないと…。この時点で気持ちが完全に詰んでしまいましたね。
本当に困ってしまったのですが、幸いなことに山の中とはいえ、たまたま停車した近くに小さな観光施設があったので、そこから道具箱を借りて代用できそうな道具を探して何とか応急修理ができました。
ここでメデタシメデタシとなればいいのですが、これからが本当の悲劇の始まりでした。取りあえず最寄りのガソリンスタンドへ行って修理依頼をしました。ところがパンク修理剤を使っているのなら「ウチでは修理できません」というではありませんか。まさに「ハアッ?」と目が点になりました。
いったいどういうことかと思ってダイハツに電話したら、あまり普通のGSでは受けてくれないと思うのでダイハツの店に持って来いというのですが、そこから最寄りの店まででも約40分掛かります。まあ自宅の方向になるので仕方なく持ち込んだのですが、今度はタイヤをばらして掃除してからバランスをとり直さないといけないのでタイヤを預からして欲しいというではありませんか。
余談ですが私の車は4WDの上、このタイヤはかなり摩耗していて来年の春には新しいものにしないといけない状態でした。そこに仮とはいえ新しいタイヤを1本だけかますと駆動系にダメージが出るというか、クルマがガクガクしてうまく走れない可能性があるんです。まあこの車がどうかはわからなのですが、昔乗っていた4WDは空気圧のアンバランスだけでもこの傾向がすぐ出てました。
ここで再度「ハアッ?ハアッ?」となりまして、結局すったもんだの末に近所のタイヤ専門店に行くことになりました。ここで出た結論はタイヤ4本オールで交換。結局↑のような理由で1本だけ新しくするわけにもいかず、かといってパンクしてからしばらく走ったためタイヤのサイドウォールにダメージが出ているので修理しても高速走行は勧められないというのでやむなく決断しました。
まあ今年の冬まで使って来年の春には新しくする必要があったので、それ自体は仕方ないかなと思うのですが、我家の事情として、2日前に1台車検が終わったところで、来月にはもう1台の車検が控えています。ここで想定外のタイヤ代というのは予算的にかなりきついわけでして「もうやめてくれぇぇ~!」という気持ちでした。
以上が私の昨日の悲しい事件の経緯ですが、それにしても車メーカーもどこでパンクなんて起きるか分からないのにスペアタイヤがない、または内容によっては修理剤では対応できないというケースがあるというのは分かっているだろうに、スペアタイヤ搭載をやめるというのはちょっとどうかと思います(その上壊れて使えない工具)。それにしても携帯までが圏外というのには本当に参っちゃいましたね。
スペアタイヤの付いていない皆さんにアドバイスですが、最低でもタイヤのバルブコアを外す道具(2-300円)くらいは買っておいた方がいいですよ。私も昨日買いましたが、これが壊れてはどうしようもないですから必需品です。クルマによってはオプションでスペアタイヤ仕様も選べるらしいので、その時はぜひスペアタイヤを付けることをお勧めします。
それにしても自分の車でのパンクというのはおそらく20年ぶりかそれ以上なかったと思いますが、考えてみればタイヤの進化はすごいものですね。昔はすぐにパンクしていたのでタイヤ交換も慣れたものだったんですけど。まあ釘1本のせいでいらん出費の上に半日を無駄にしたという悲しいオハナシでした。