イメージ 1

で、お客さんの周りはジャングルといえばいい過ぎですが、熱帯雨林に囲まれたようなところで、毎日ここと宿の往復だけ・・・昼飯で外に出る以外は工場の中に缶詰状態。働いている連中はインドネシア・タイ・マレーシア・インド・フィリピン、いろんなところからの出稼ぎ労働者で、英語もまともに通じんし、いちおう英語話せる奴らは奴らで訛りがひどくて何を言ってるのかよう分からんし・・・マジでイヤになってきましたね。ストレス溜まるからちょっとくらいどこか連れてけ、と言ったら連中いわく「ワシら出稼ぎ外国人なので誰も運転できん」ですと、結局朝と晩に運転手が送迎に来る以外、どこにも行けない状態が最後まで続きました。昼飯だけはマネージャーがやってきて車で5分くらいのところにある飯屋に連れて行ってくれるのですが、これも7日間同じ店・・・トホホです。

そんなわけで、世間の皆さんが想像するような外国出張とは100%別世界でありまして、何一つ楽しみもないまま日々を過ごしてまいりました。ついでに仕事の方もいろいろあったんですなぁ、これが(ちなみに大あんごうの仕事は機械の修理屋さんです)。

唯一変わった話といえば、ドリアン(臭いので有名な果物)を食べたことくらいっすかね。どんなに臭いかワクワクしたのに、大したことはなかったです、臭いはプロパンガスをどうかしたような感じでした。テレビで大騒ぎしてるのは大げさ過ぎると思える程度でした。味は結構甘みが強く、まあまあウマいかなとは思いましたが、病みつきになるほどではありませんでした。ちなみに食感は「アン肝」を少し繊維質にした感じで非常に柔らかかったです。

やっと1週間過ぎて帰国の日が来ました。これで囚人生活も終わりかと思えば本当にうれしかったですね。空港に行く途中で遠回りするように頼んで30分ほど首都の市内を観て回ったのが唯一の観光でした。もうこんな仕事2度と受けないぞ! と心に誓いました。

更に帰国といっても、日本への直行便がないため、今度はクアラルンプールの空港で7時間のトランジット・・・これも殆どの時間を喫煙室で過ごしましたが、長いのなんのって、もううんざりでした。

仕事内容は国内出張から見れば肉体的には楽でしたが、精神的にはハードでしたね、一人っきりでもあり、気分的にはきつかったです。これでも家族や同僚は実情を知らないから「海外出張、いいなぁ~」と言うのですなあ、これが・・・いつでも代わったるっちゅうの!

以上、せっかく普通の日本人にはまず縁の無い国に行ったのに、ほとんど何も見てなきゃどこにも行ってないという超トホホの旅日記でありました。