✿「認知療法・認知行動療法」セミナーに参加して(3)

 コラム:悲観的になる時は3つの領域で悲観的になっている

 

本日もご訪問頂きありがとうございます。

心のカラダの健康相談室、開業保健師の加藤です。

 

今年度は「セルフケアに関するメンタルヘルス」をテーマに研修を行っています。各職場の皆様、機会をいただき本当にありがとうございます。

 

さて、先日ご紹介した「認知療法・認知行動療法」セミナーにて、「セルフケアに関するメンタルヘルス研修」と関連する内容がありましたので、本日のテーマにしようかな、というザックリした感じで進めます。

 

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◆悲観的になる時は3つの領域で悲観的になっている

 

そもそも人はなにか出来事が起こったときに、ポジティブよりネガティブな思考になる、というのは生命保存の法則が働くからです。

 

例えば、

夜中に一人で部屋いるときに、外でガサゴソ音がした、とします。

 

そんな時に、

「サンタクロースがプレゼントを持って来ているんだ、楽しみ〜ワクワク♡」

とは成人した大人であれば恐らくはならず、

「ドロボウかもしれない、危険だ」

と考えるはずです。

 

人はまず、危険を思考するのです。

生き残るために、まずネガティブを考えるようになっているのです。

 

そして残念なことに、この法則は危険なときだけではなく、働いてほしくないときにも同じように働いてしまい、思い込みであったり必要以上のネガティブ思考になり自分を苦しめてしまう結果にもなります。

 

では、どうしたらよいでしょう。

 

必要なことは、まず知ること。そして必要な時にそのことを適切に活用することでしたね。

 

悲観的になる時は、

 

①自分に対して

②周りとの関係

③将来に対して

 

この3つの領域で悲観的になっているのです。

 

言われてみれば、過去の落ち込んだ時、苦しい時を振り返ると、「そうかも〜」な話なのですが、実際にその状態にいるときにはそう思えるものではありません。

 

アンガーマネジメントをご紹介したときにも同じようなことが対策として挙げられてましたけれど、この認知行動療法でもこの悲観的な状況に陥ったときに取る行動は次のとおりです。

 

[distance]・・自分から少し距離を置くこと

 

客観的になることで、解決の糸口が見えてくる、というのです。

 

それは、そのものごとのプラス面とマイナス面かもしれませんし、何かできることはないかな?という前向きな発想かもしれません。

 

先程の3つの領域の中でも、

③将来に対して悲観的になると自殺につながる、とも言われます。

 

[distance] ・・自分から少し距離を置くこと

 

出来事は確かめてみなければ、情報を集めてみなければ、相手や第三者の話を聞いてみなければ見えてこない、分からないこともあります。

 

自分に悲観的なのか、

周りとの関係において悲観的なのか、

それとも、将来に対して悲観的なのか?

 

距離をとって自分の認知を知ることが自分の思い込み、認知の枠から開放され、楽になることにつながるのですね。

 

本日も素晴らしい一日になりますように!

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