今回の章はこれで終わりです!

 

余談ですが…先日YouTube見てたらCMで肖戦兄さんのGuc●iが流れて!

いつもはCMスキップしますが、思わず最後まで見惚れてしまいました( *´艸`)

やっぱり素敵ですね(*´ω`*)

 

ちなみに下記は肖戦兄さんきっかけで書き始めたお話です♪

いつまで続けられるかは…自分次第なのですが、書ける所までは書きたいな~

と思ってます(^^)/

楽しい所に行くまでに、まだ時間かかりそうなのが懸念です…

 

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―――…

 

その夜、李がアタシが起きてる時に居間に入ってきた。

何処か心許ない感じは拭えない。

数時間前の笑い顔からは程遠い表情で、

出会った日の顔そのままだった。

 

座りな。と言うと、

言葉は分からないなりに首を下に振る仕草と目線で察したのだろう

居間のちゃぶ台を挟んで対面に座った。

 

翻訳アプリを駆使しながら会話をする。

 

要約すると、

 

客人が来ていたのに妙な態度をとってしまい、申し訳ない。

頭がぼんやりとしていて、

誰かが居ることに気付けなかった。

 

との事だった。

 

「孫と娘と隣人だから気にするな。」

 

と伝えると、

 

「どちらにせよ、客人で更に女性達に対して見せてはいけないような酷い姿で会ってしまった。

お詫びの仕様が無い、」

 

「そんなに酷いもんじゃないから気にするな。

実際アイツらはアンタの事特に酷いだとか何とも言ってなかった。」

 

「そういうものでしょうか…」

 

「アンタの国じゃどうか知らないけど、この国では今のアンタくらいの小汚さは許容範囲だよ。」

 

そう言うと、李はハッとしたように自分の手を隠すように膝の下に入れた。

 

「どうしたんだい?」

 

「あ、爪が…その、すごく伸びていて…、みっともないですし、それにとても失礼な事です。」

 

「爪切り貸してやるから、気になるようなら切りな。」

 

コクリ、と首を下げ頷いた。

 

「さっき…鏡を見たら、すごく酷い顔をしていました…髭も生えてるし…最後に体はおろか顔を洗った事すら覚えていない体たらくです…」

 

「風呂の使い方教えてやる。あと洗濯機もな。髭剃りは………自分で買いに行きな。」

 

「自分が…分からないんです…こんなの、自分じゃ無い…」

 

何だか混乱しているようだな、と感じた。

頭の中を整理出来ていないような物言いだ。

 

「アタシもアンタの事知らないよ。」

 

「…。」

 

「アタシが知ってるのは今のアンタだけ。ここに来てから一度も風呂は入らない飯も食わない、言葉も発さない。引きこもってるアンタしか知らない。」

 

「…そうですよね、」

 

「だから、自分のやりたい事があるならちゃんと言いな。言わなきゃ分かんないからね。」

 

「はい。」

 

「あと、食事はなるべく摂る努力をしな。死なれちゃ困るよ。」

 

「はい。」

 

そういえば、と思い出した事があった。

 

居間の引き出しの奥に眠っていた物を取り出す。

 

「コレ。時間があるなら読んでみるといい。」

 

差し出したのは昔うちのアパートに滞在していた飛龍人が置いていった、

日本語のテキストだった。

 

李は受け取ると、

年季の入ったテキストをパラパラと捲り

 

「ありがとうございます。」

 

と言った。

 

龍の国から来た美青年 おわり